第84話 アマビエさん、記憶は確か

「しかし、全部これになると……人間では覚えきれんな」


 暗に自分なら可能と述べている。


「そうでしょうね。薬剤師でも無理です。そういう時こそ、お薬手帳。文字で残せば、間違うこともなくなります」

「なるほど」

「睡眠薬は、これで飲んで下さい。さて、初めての薬……AGですが」

「おお」


 アマビエさんが歓声をあげる。


「さっきのよりデザインが似通ってるのが分かります?」


 AGであっても、命名の原則からは逃れられない。しかしそれ以外は、全く同じと言っても差し支えない出来映えだ。


【薬局あるある】並べてみると、違いがよく分かる。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る