第77話 アマビエさん、見比べる
「さて、先発とジェネリックです。どっちが先発か分かりますか?」
普通のキャップ付き容器に入った目薬と、わざわざ溶かすための液がついたものものしい目薬。アマビエさんは悩んだ末、一体型を指さした。
「こっちが高い方か?」
「外れ」
「解せぬ」
アマビエさんは悔しげに、唇をかんだ。
「後発の方が圧倒的に便利でしょう? 混ぜなくても、そのまま使えばいい」
「確かに」
「今はこちらがよく使われるようになっています。ジェネリックだと一律に切り捨ててしまうのは勿体ないですね」
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