第74話 アマビエさん、特許を知る

「だろうな」

「お恥ずかしい話ですが、貧乏くじを引きたがる会社はありません。それ故、対抗措置がある。特許です」


 特許の関係で、新薬は開発した所しか売ることができない。その間に得た利益で会社は損失の穴埋めをし、次を狙う体力を蓄えるのだ。


「よくできている」

「しかし、特許も永遠ではありません。約十年で消えます。効力がなくなれば、他の会社も同じ薬を作れる。よく使われている薬であれば、後から入ってくる者も多いですね」

「それがじぇねりきゅーか」


 アマビエさん、今度は惜しかった。


【薬局あるある】ジェネリックって言いにくい。

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