第67話 アマビエさん、顔が広い

「だからもらったお金は、すぐしまうなって言われてますよね」

「レジに入っちゃうと区別ができなくなる。領収書の控えと一緒に、見えるところに置いておくのがいいね」


 そんな配慮がされていたと、僕は初めて知った。


「監視カメラとか、自動精算機にすれば万全なんだけど、なかなか予算がね」

「薬局も飲食店も大変だ」


 アマビエさんが拳を握った。


「こうしてはいられない。厳正に……」

「抗議します?」

「神に罰を当ててもらう」


 人外ならではの解決法。小ずるい奴は、震えて眠ることになるだろう。


【薬局あるある】クレーマーには毅然と対応しよう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る