臆病者

 とんでもなく臆病なこの僕を

 どうか笑ってくれるな

 これでも こんなんでも

 歩み寄っていきたいと思ってるんだ


 ちょっと近づいたと思ったら

 ふっと離れる

 少し喋ったと思ったら

 嘘ばかり言っている


 そんな僕だが

 そんな僕だが

 これは仕方がないんだ

 嫌われたくてやっているんじゃないんだ

 とんでもなく矮小な自分を

 見られたくないんだ


 これはもう

 そういう形なんだ

 そういう性質なんだ

 鳥が人間になれるかい

 木が言葉をしゃべるかい

 それぐらい無茶な話なんだ

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