　執筆に限らず、あらゆる場面で他人を頼り、相談し、議論し、時には喧嘩をして、それでこそ成長があるのではないか。例えば、創作論と言えるほどのものを、私は持ち合わせていないが、こういうのはアリか、アリならどう描くべきか、そういった疑問を自分の中で完結させるのと、対話の中で発展させるのとでは、大きく違ってくるのではないか。そういったものの積み重ねで、私は取り返しのつかない程の経験値を失っている可能性がある。

　そういう未熟者が、果たして面白い物を作れるのだろうか。