第2話

僕は、まだいけると思った。

一度フラれても、アプローチし続ければ、報われると思った。僕は、ほぼ毎日のように話しかけた。楽しく、面白おかしくして、Kさんを笑顔にしようとした。最初に言った通り、Kさんは、優しい。こんな僕の話でも笑ってくれる。それがただ嬉しかった。ところが、そのような生活を続けて数ヶ月し、秋休みが終わった頃、僕のその生活は終わった。なぜなら、学校で話さなくなったからだ。なぜ話さないか、それは明確だ。Kさんが僕に興味がないことを今更になって実感したからだ。そして、長い休みがあり、お互いに別の場所で楽しんでいたからだ。それでも、僕は諦めなかった。自分の犯した失態に気付かずに。

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