　玲香「……なに描いてんのよ、授業中に」

　未咲「あ、見つかっちゃった」

　のぞき見るわたしもだいぶ授業を疎かにしてるけど、気にせずにいられなかった。

　未咲「この前ネットで見つけた動画が面白くて、こういうの描いてたんだよ」

　玲香「なんだか未咲に似てアホっぽそうね……」

　未咲「んなっ！　長年付き添ってきている相手にそれはないんじゃないかな？

　　　　……えっとね、名前が『ボゴソートたん』っていうんだ～」

　玲香「ボゴ……何？」

　未咲「ボゴソート、だよ！　擬人化したらちょっとアホ可愛くなっちゃって」

　玲香「なんだかよくわからないけど、なんとなくわかったわ。

　　　　で、この子を考えて、未咲はどれだけ賢くなったのかしら？」

　未咲「それとこれとは関係ないような……そりゃ、一ミリも賢くなって……」

　語気が弱まってしまう。もちろん、勉強のほうが大事だよね。

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