マイクロプラスチックについて

牛☆大権現

マイクロプラスチックについて

近年環境問題になっている、マイクロプラスチックについて、皆様も一度はお聞きしたことがあるかと思います。

私は、これについて研究を行っていた学生の一人です。


マイクロプラスチックについて、詳しい事を知りたい方々の為の概要説明として、これを執筆しております。


プラスチックとは


日本語を「合成樹脂」、つまりは、人工的に合成された樹脂という意味です。

また、プラスチック(Plastic)の語源は、ギリシャ語の形容詞「plastikos(可塑性のある)」と言われています。(参考文献:ナガセプラスチック株式会社)


つまり、加工が容易で、人工的に作成された樹脂の総称という事になります。

その為、非常に幅広い分野で使用されており、食品の包装や、ペットボトルなど、身の回りでプラスチックを見ない日は、皆様の周りで殆ど無いと思われます。


マイクロプラスチックとは


一般に、5mm以下の大きさになったプラスチックを指します。

また、由来によって以下の2通りの分類があります。


一次マイクロプラスチック


製品への利用の為に、元々5mm以下の大きさで作成されたプラスチックの事です。

シャンプーや、歯磨き粉の研磨剤等に利用されています。


二次マイクロプラスチック


環境中へ流出したプラスチック製品が、紫外線等によって、5mm以下に分解された物を指します。

不法投棄されたプラスチック製品や、風で飛ばされ流出したビニール袋など、その由来は多岐に渡ります。(参考文献:Thompson 2015)



現在、一次プラスチックは、代替となる別の物質の使用が進んでおり、環境に流出するマイクロプラスチックの多くは、一般家庭からの二次マイクロプラスチックだとされています。


何故、マイクロプラスチックが環境に悪影響を及ぼすのか?


マイクロプラスチックは、見た目が微生物にそっくりなので、微生物を食べる海洋生物による誤食が発生しています。

これにより、消化器官の損傷や、本来の摂食が行えない事による衰弱死が報告されています。(参考文献:Kuhn et al. 2015)


また、環境中に流出したプラスチックは、生物に悪影響を与える物質を吸着しやすい性質があるため、吸着した物質による生物への影響も無視出来ません。

(参考文献:山下 2016)


どうすれば防げるのか?


環境中への流出を防ぐ事が、現在メインとなる方法です。

プラスチックゴミは、各自治体の指示に従って処理してください。

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