第14話 幼なじみは、料理の才能がないことを再認識する。
土曜日の午前中のこと。
「今日、俺の家には誰もいない」
「……急にどうした関谷」
「そして、お前の親もいない」
「………」
「つまり……昼飯がない!」
「コンビニ行けばいいじゃん」
「残念なことに、俺は金欠なんだ」
「しょうがないから私が奢ってあげる」
「男子校生の胃袋なめんなよ」
「……つまりなんだ」
「お前、カレー作ってよ」
「私に料理の才能はない」
「カレーくらい作れんだろ、俺も手伝ってやるから」
「上から目線。頼んでんのそっちだから」
「カレー食べたいんだよ」
「……はぁ、今度焼肉奢れよ。特上で」
「俺しばらく節約生活……」
「どう、水瀬特製カレーのお味は」
「……もう二度とお前に料理は頼まん」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます