第十五章 頂上決戦の章。

第1話 倒壊する超高層ビル。

 超高層ビルが真っ二つに割れ、


 巨大な瓦礫がれきたちが地面に落下していく。


「うおおおおお!」


「はあああああ!」


 バシンバシンバシンバシンバシンバシンバシンバシンバシンバシンバシンバシン!


 俺と天周は、落下する瓦礫がれきを足場にして、跳ねるように、殴り合っていた。


「おららららららら!」


 天周が腕をブンブンする。


 暗算速動指あんざんそくどうしの強力な握力で、瓦礫がれき弾丸だんがんごとく飛ばしてくる。


「せやあああああああ!」




 チート能力ッ!!!




 俺は飛んでくる瓦礫全てを消滅させた!


「後ろがガラ空きだ!」


「なに!?」


「りゃあああああああ!」


 天周が俺の背後にいた。


 殴ってくる。




 チート能力ッ!!!




 カキン!

 

 パンチをチート能力で相殺そうさいした。


「なに!?」


「危機一髪だ」




 ヒュー、スタ。


 俺と天周は地面に降り立った。


 ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ!


 瓦礫がめちゃくちゃ落ちてくる。


 天気予報で、夜の天気は瓦礫が100%です! ってアナウンサーが言っているぐらいの瓦礫だ。


 俺と天周はダンスするように、降ってくる瓦礫を避けた。


 すごい土煙で、お互いの姿が見えない。




 ヒュオオオオオオ。


 しばらくして、


 強い風が吹き、土煙が晴れた。


 俺と天周は、瓦礫で出来た山の上に立ち、お互い睨み合っていた。


「さすがだ」


「お前もな」


「実力は互角と言ったところか」


「そうか? お前、まだ本気じゃないんだろ?」


「フッ、それは貴様にも言えたことだろ?」


「ククク」


「フッフッフ」




 俺はポケットに手を入れた。


「さあ、始めようぜ」


「いいだろう」


 天周は腕を組み、叫ぶ!




「我は待っていたッ! 世界の頂点でッ!!! 貴様と戦うこの時をッ!!! いざ、これが我の世界征服の始まりの終わりだッ!!!!!」

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