第3話 指定場所へ走れ。

 俺は走っていた。


『マスター』


 白いスマホから、カタストロフ・ノヴァの音声が流れる。


「なんだ?」


『今から指定する場所にむかってください』


 ピコン。


 スマホの画面にマップが表示され、赤いピンが刺された場所がある。


 ここから、3m。


「ここに行けばいいんだな?」


『肯定』


「わかった」


 俺は曲がり角を曲がる。


 そして、走るスピードを上げた。

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