第6話 勇者のステータス。
テキトーにそこらへんの建物を壊しまくる。
「勇者なら騒ぎを聞きつけて、やってくるはず」
それっぽい奴が走って来た。
「何をやっている!?」
「建物を壊している」
「なんだと!?」
「貴様、何者だ?」
「私は世界を救う勇者だ!」
「フッフッフッ。そうか」
ヨッシャアアアア!
おもわずニヤケしまう。
ほらね。勇者を探すなんか、めっちゃ簡単。
勇者を見る。
相手のステータスを見るスキルを発動!
ピコン。
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【名前】クレア
【レベル】1
【職業】勇者
【能力】
攻撃力:1
防御力:1
素早さ:2
魔力:0
運:1
【装備】
武器:
防具:村人の服
【次のレベルまで残り】120
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全ステータス1
「・・・な、なんてステータスだ!」
コイツ、本当に世界を救う気があるのか!?
「ステータスだと? 何をわけのわからないことを言っている!」
勇者が剣を抜いた。
「おお! それは!?」
「ほほう。この剣のスゴさに気づくなんて、やるな!」
勇者はともかく、
「フッフッフッ。かかっこい、勇者よ」
「いくぞッ!!!」
勇者がジグザグに走ってくる。
「自慢の足でかき乱してやるわ!」
「・・・なんて動きだ!?」
この勇者は俺をどれだけ驚かせば気が済むのだろう。
まあ、とにかく、
俺は避けようともせず、カカシのように、じっと待った。
「くらえッ!!!」
やっとか。
ズバッ!
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クレアの攻撃!
クレアが魔王に強烈な神聖なる一撃を刻み付ける!
魔王は1のダメージを受けた!
ーーーーーーーーーーーーーーーー
「なにいいいい!?」
「なにいいいい!?」
マジか!?
勇者は悔しそうに、下を向く。
「・・・クッ! 殺せッ!」
俺にしてくれええええッ!!!
俺は頭をかかえた。
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