異世界に来た俺はチート能力があって魔王に会った瞬間倒した。

第四章 世界征服の章。

第１話 飛行機場の死闘。

　空港の飛行機が助走して飛んだり、着陸したりする、あの広くて飛行機しかいない場所にいた。

　強い風が吹いて、前髪がパタパタなびいた。

「ここよ」

「わかっている」

　俺はかつて感じたことの無い感覚を感じていた。

　強い能力を持つ者の存在感を感じていた。

　そう、これは間違いないだろう。

「ここにいるんだな」

「ええ」

　目を凝らすと人がいた。

　空港の飛行機が助走して飛んだり、着陸したりする、あの広くて飛行機しかいない場所に、一人だけ人が立っていた。

　その男は腕を組んで、立っていた。

　とんでもない「チート能力」オーラを放っている。

　嫁は血の気の引いた顔で、冷汗をダラダラかき、一歩後ずさって、しりもちついて、錯乱しようにふるえ、ヒステリックな声を出した。

「な、なんて、チート能力なの！？　信じられないわ！！」

　俺は男と向き合った。

「待っていたぞ」

「待たせたな」

　「チート能力」オーラがぶつかり合い、激しい風が起こる。

　風の激しさに、奥にあった飛行機が四台ぐらい倒れた。

「お前は何者だ？」

「フッ、私は「チート能力」四天王の最強の「チート能力」使いだあああああああああ！！！！」

「なに！？　「チート能力」四天王の一人だと！？」

「そうだ」

「なぜお前のような人間が、世界征服を企んでいるんだ！」

「世界を征服したいから、世界征服を企んでいるんだあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ！！！！」

　俺は一歩進んだ。

「いいだろう。その野望、俺が打ち砕いてみせるッ！！！」