第二章 真章・異世界転生の章。

第1話 失われた「チート能力」

 道を歩いていたら、トラックに轢かれた。


「うわあああああああああああああああああああああああああ!」


 俺は死んだ。




 目を覚ますと、目の前に女神がいた。


「誰だ」


「女神です。ここは女神の世界です。あなたはトラックに轢かれて死にました」


「何だと! 俺はトラックに轢かれて死んだのか!」


「はい」


「そうか」


「ですが、あなたにチャンスを与えます」


「チャンス?」


「はい。チャンスです」


「そうか」


「はい」


「それで?」


「あなたはこのまま死ぬか。異世界に転生して蘇るか。どちらかが選べます」


「なんだって!」


「どうしますか」


「それじゃ、異世界に転生して蘇る方で」


「わかりました。えい!」


「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


「異世界を頼みます」


 俺は目を覚ました。


 どうやら、異世界に転生したようだ。


「普通の一般人の俺に、異世界を救えるのか?」




 赤ちゃんだった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る