第46話 末っ子王子様
転た寝する場所を探して中庭へ出る。
こないだバンゴーに作ってもらったビーチチェアで、ひなたぼっこするのだ。
「おぅっ!?」
下っ腹へチビッ子がぶつかってきた。
当然のようにチビッ子の方がコケる。
「大丈夫?」
「…うん、ごめんなさい」
なんとなく元気がない。
「どうしたのかなー?」
「お兄様もお姉様も遊んでくれないの」
そっかー、じゃ、おばちゃんと遊ぼうか。
チビッ子がボールを投げる。
腹に当たる。
「がおー!」
「きゃはははっ」
王妃様がはらはらした顔でごらんになってるが、いつからいたんだろう。
「もっかいー!」
「はいはい」
「えいっ」
「がおー!」
「きゃーっ」
「…何やってんですか?」
訪ねてきたバンゴーが、あきれた風に聞いてきた。
「的当ての鬼」
「もっかいー!」
「はいはい」
ボールがそれて、あらぬ方へ飛んでいく。
「しーん」
「あーっ!もー!」
ボールを取りに走っていく。
「昔、遊園地なんかにあった的当ての遊具、のマネで遊んでたんだよ」
「遊園地って何です?」
無いのか。
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