第31話 入り浸りです
王子も姫も、親を信頼、尊敬してる。
だが、上に立つ立場になるのに、自分で情報収集、自分で判断しないのはダメだ。
兄の王太子は父王の状態が分かってるのか、すぐ謝ってきたけど。
ああ、教育係を締め上げたい。
それはともかく「若い男を連れ込んで」と思われてるのは不味い。他にも人はいるし、別にやましいことはしてないけれど、李下の冠というものだ。
と、目の前の三人に言っても理解はしないんだろうな…
「おばちゃんは職人なんですか?」
「いろんな部品や道具を知ってますよね」
「若い頃、自動車整備会社で働いてただけよ」
「自動車ってどんなものですか?」
あ、しまった。ナントが食い付いてきたわー
「…ゴムの車輪が四つ、上に金属の箱、の乗り物」
「それって」「ダメダメ、無理だから」
そんな顔してもダメ。業界紙、自動車新聞だかのコラムに書いてあった。
「自動車はその国の産業力の集大成」
だったかな。
「産業力の集大成…?」
そう、金属加工から繊維、電子制御に至るベストバランス。それが自動車。
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