アポトーシスとネクローシスへの応援コメント
とても好きです、このお話。どのお話も魅力的なのですが、好みで言うなら私は前回のお話が一番好きで、いつかこの小説が完結した際にはおそらく前回のお話について特に熱く語るのだろうと思っていたのですが。またそれを越えるお話に出会ってしまった。回を重ねるごとに好きが更新されていきます。
今回のお話には台詞がなくて。それなのに今までで一番感情が伝わってくるから不思議です。日常のいたる所に残る、いつかの存在。決して真っ直ぐな感情ではないのに、歪めば歪むほどに伝わってくる彼女の想いがどうしようもなく切なく、苦しく思います。過ごしてきた日々の長さが想いに比例するわけではないけれど、日々の中で感じた不安や素直に伝えられない愛情が積み重なっていったことが痛いくらいに感じられました。本当はもう気づいている玻璃の優しさが、本当はもうわかっている自分の気持ちが、“モンステラにはなりきれない”で結ぶ最後に込められているようで、読み終えたあともずっと余韻が残っています。
アポトーシスとネクローシスへの応援コメント
青島もうじき様、コメント失礼します。
日常に潜むあらゆる物へのつぶさな表現が美しいと思いながら読んでいます。どのお話も好きですが、個人的には『存在証明』か『屈折率』かな——と思っていたところで、また素晴らしいお話に出会ってしまいました。回を重ねるごとに、描写が鋭く緻密になっていきますね。それは彼女たちの生活感とリンクして、まるで実在しているかのよう。私は一度で物語を消化しきれず、繰り返し読んでしまうのですが——、
一周目、『植木鉢ダイアリー』からの着想の膨らみに、率直に感心しました。
二周目、ネクローシスの意味を噛みしめながら、最後の一節に唸りました。
三周目、私の視点で読めば読むほど、玻璃という人間性があやふやになっていく。
不在の物語をここまで昇華できるものかと、あらためて青島さんの筆力に驚かされました。この読後感はなんだろう。言葉を探しながら次回を待ちたいと思います。