愛とか恋はどうでもいいので、ほっといて下さい!!

さくら

第1話 私の性分

藍沢梨花

高校三年生

私が嫌いなもの……それはラブコメです!!

高校一年生のとき、それに出会って私の人生が変わりました。

少女漫画のキスシーンをみて、吐き気を覚えたのです。

それ以来ラブコメというものから避けていきてきました。

「恋だの愛だのくだらない!」

とぶちかましたときの告白してきた人の表情と言ったらもう笑えます。

そういった類のことを親にもいったのですが……引っ張ったかれました。。。

失態でしたね。

母は少女漫画育ちなんです。

言うまいとは思っていました。いたんですけど……口論になったとき、つい口から出てしまったんですよね。

実にくだらない。

まあ、冷めてるねとはよくいわれるし、性悪女と男子から、あっ、告白してきた方からですよ?言われたりもしました。

仕方のないことなんです。

性分なのですから。

そこを少し理解して貰いたかったです。

恋バナにも混ざれず、少しだけ、ひん曲がった性格になってしまいましたが、私は趣味に生きていく!と決意してからは、大分楽になりました。

私は本を読むことが大好きなのです!

特に、ミステリー小説ですね!

あのハラハラドキドキ感は味わい難いもの。

転生があるならば、ミステリー小説のような世界にと願ってきました。

なのに……何故なのですか!?

ああ、神は死んだというニーチェ先生のお言葉は正しかったようです。

神はいなかったのです。

なぜなら、私、ラブコメの世界に転生してしまったのですから!!



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る