感想文100本ノック5.『慟哭の時』曉 礼峅

感想文100本ノック5本目

タイトル『慟哭の時』(完結済・362話・78万文字)

作者 曉 礼峅

https://kakuyomu.jp/works/1177354054890283736


長編作品でのご参加、ありがとうございます。

全8章プラス番外編という構成ですが、時間の都合上47話、第1章終了までの感想文とさせて頂きます。


前情報

完結が2020年2月

1話目が2019年7月ですので、処女作と仰っていますが、8ヶ月足らずで、80万文字弱書き上げるという、速筆さに驚かされます。



あらすじ

物語は、男の独白から始まる。ろくに食事も睡眠を取ることもできない砂漠を抜け、男は、インタラス国の北東に位置する街、イルナミにたどり着いた。街では、ビールと、牛の香草焼きを食べ、人に会うごとにある事を聞く。

「人を探している」

その、人というのは彼の母親であった。何故、彼は魔物の出る道を選んでまで母を探しているのか?

彼は、そして彼の母は一体何者なのか?



魅力

淡々と進んでいく物語。基本触れ合う事のない彼が人との触れ合いの中で優しさをみせる。

謎を解きほぐしていくかのように、一つ一つ、ゆっくりと剥がされていく真実。

視点を変え、主人公以外の目線から状況を捕捉することにより、よりはっきりと理解できる。

一章の結末は思ってもいなかったような衝撃的なものであった。

悲しみの中で主人公の慈悲が、街を包んでいくシーンは感動した。

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