魔導書①

少年は睡魔に襲われた。

敵を見える化してやろうと息巻いていたが、ついに頭を垂れ深い眠りへと誘われて行く。


見覚えのある光の粒が少年の身体を包み込む。すると、またあの声が聞こえてきた。

『わしは全ての受験を司る神。今日は魔導書について教えてやろう。』

少年は聞きなれない言葉が出てきたため、問い返す。

「マドウショってなんぞや?」

神答えて曰く、

『魔導書。それは、魔王を倒すため大いに役立つもの。古くから、各技能スキル専用の魔導書を使うことで多くの猛者が魔王討伐を為し遂げてきた。今日はそのなかでも有名な魔導書をそなたにレクチャーしてやろうと思ったのだがの。』

(魔導書…。魔王討伐にかなり必要になりそうだな。)

少年は神にもっと教えて欲しいと頼み込んだ。

『よかろう。まずはマスマティクスじゃの。これは習得の難しさによって人それぞれ適性があるんじゃが…。基礎問◯精講、標準問題◯講、チ◯ートシリーズあたりは鉄板じゃ。』

(ふむふむ。)

少年は、ひとまず基礎問題精◯と標準問題◯講をやり切ることにした。

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