はじまり

少年は、考えあぐねていた。自分は、かの魔王に挑戦するに値する器なのだろうか。彼は知っていた。決戦の日はあと1年に迫っているということを。彼は知っていた。魔王の強大さと、自分の弱さを。


---今の自分では、確実に潰される。


少年は考えた。魔王は強い。確かに強い。それでも、毎年打倒する猛者が一定数いることは確かだ。1秒先の未来は分からない。これから1年で、不可能なことなど何もない。



<<<<<決戦まで、残り350日>>>>>

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