第12話
昼までに戻って来いと言われていたので、もう少し宝探しをしてみたい気持ちはあったが、施設に戻ることにした。
四葉のクローバーのキーホルダーは、スマホに付けた。
施設に戻ると入り口の前ですでに全員勢ぞろいしていた。
自転車を貸してくれた石田さんがじーちゃんの車椅子を押して来ていた。
「どうだった?街中散策できた?」
石田さんが俺に聞いた。
「お城に行ってきました。」
「そっかぁ。あの辺、緑も多くていいよね。」
石田さんは俺のために街の観光案内を持ってきてくれた。
「小さな街だけどけっこう見るとこあるからまたおいでよ。」
「はい、また学校の休みのときに来ます。じーちゃんからの頼まれ物もあるし。」
そう言うと、じーちゃんは肘で俺を突いて、「内緒だぞ!」と目配せをした。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます