第5話 信用
少女は泣いていた。
なぜ泣いているかはわからない。
でも、僕が改めて「大丈夫?」
と声をかけると泣き止んだ。
「どうして私なんかを助けてくれたんですか?」
少女は言った。
ぼくは、「なんか助けたくなったから。」
と答えた。
気づくと周りは静かになり、2人だけになっていた。
周りからは、
「あの人怖くないのかな?気持ち悪い」などとこそこそ言われていた。
「とりあえず隠れられる安全な場所に移動しよう。」
と少女に提案したが、「わたしは仲良く平和に暮らしたいのに」
とまた泣いていた。
「ぼくのこと信用していいんだよ?」
というと泣きながら少女は
「信用しても、いいんですか?怖くないのですか?」
というので、ぼくは
「大丈夫。信用してもらっていいよ。」
といった。
少女は泣きながら喜んでいた。
「ありがとうございます!」
この人こそが僕の大切な人となることはこの頃の僕はまだ知らない…
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