第5話 日常


あなたは今、何処にいますか?

そこから私は見えますか?


苦しみのない遥かな花園で

あの素晴らしい笑顔を取り戻してくれているでしょうか


そうであることを祈ります



あなたがあまりに素晴らしかったので

美しかったので

かけがえがなかったので

私は泣いてばかりいます



世界は

まるであなたのように素晴らしく美しいので

何処へ行っても

何を見ても

あなたのことばかりが

思い出されてしまうのです



私は勝手だった

優しくなかった

不寛容だった


気まぐれにあなたを傷つけ悲しませた

自分の未熟さが悔やまれてなりません


もしも叶うなら、あの時


・・・・ああ そうじゃない




私の望みはただひとつ


もう一度

あなたとお散歩がしたい


緑のなかを

あなたのななめ後ろを

そよ風を感じながら


日常のなかで

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