苻登10 大界の戦い
なかなか安定が許されない。
389 年の頭には苻登軍の将軍、
未然に発覚したため、姚萇軍に亡命した。
苻登は
落とせない。なので標的を変え、
これらについては攻め落とした。
姚萇、苻登に連戦連敗。
逆転の目をとるため、
苻登の本拠地、
が、苻登、この動きを読んでいた。
自ら迎撃に出、粉砕。
殺し、捕らえた兵力は二万五千余り。
更にその勢いで苻登は進軍。
平涼に駐屯させた。
ここが最大のチャンス。そう判断したか、
苻登は更に進軍、
が、姚萇。そう仕向けさせていた。
騎兵三万を大界の近くに待機させておき、
ある夜、強襲。
備えは無いに等しかったようだ。
この夜襲で苻登の妻の
息子の
名のある将軍数十人は捕まり、
更に非戦闘員五万人あまりが
奴隷として連れ去られるのだった。
登將軍竇洛、竇於等謀反發覺,出奔於萇。登進討彭池不克,攻彌姐營及繁川諸堡,皆克之。萇連戰屢敗,乃遣其中軍姚崇襲大界,登引師要之,大敗崇于安丘,俘斬二萬五千,進攻萇將吳忠、唐匡於平涼,克之,以尚書苻碩原為前禁將軍、滅羌校尉,戍平涼。登進據苟頭原以逼安定。萇率騎三萬夜襲大界營,陷之,殺登妻毛氏及其子弁、尚,擒名將數十人,驅掠男女五萬餘口而去。
登が將軍の竇洛、竇於らは反を謀りたるも發覺し、出でて萇に奔る。登は進みて彭池を討てど克せず、彌姐營、及び繁川の諸堡を攻め、皆な之を克す。萇は連戰にて屢しば敗れ、乃ち其の中軍の姚崇を遣りて大界を襲わしめ、登は師を引きて之を要え、崇を安丘にて大いに敗り、俘え斬るは二萬五千、進みて萇が將の吳忠、唐匡を平涼に攻め、之を克し、尚書の苻碩原を以て前禁將軍、滅羌校尉と為し、平涼に戍せしむ。登は進みて苟頭原に據し、以て安定に逼る。萇は騎三萬を率い大界が營を夜襲し、之を陷さば、登が妻の毛氏、及び其の子の弁、尚を殺し、名將數十人を擒え、驅けて男女五萬餘口を掠いて去る。
(晋書115-21_衰亡)
姚萇対苻登のターニングポイント、大界。この大敗を機に、苻登はどんどん追い詰められていくことになっていくのです。ただ、どっかで見掛けた「苻碩原を滅羌校尉に任じたため羌族からの離反を受けた」って言説どうなん? いまいち羌族からの離反を見出せないんだけど。
しっかし姚萇さんもなかなかのギャンブラーですな。多分その前の敗北、わざとではないよね。起死回生の一発。うーんこのひと小者っぽい振る舞いするくせに、抑えるところは抑える。どうにも評価が難しい。
さて十六国春秋では、こんな情報も載せていました。
・苻登の兄、
・
乞伏乾歸は姚萇への牽制戦力として非常に重要な存在だったんでしょうねー。そしたら姚萇からも工作が飛んでそう? そのへんは晋書には載ってないですけど、ありえなくもない気はするのですよね。
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