「さて、ミツヤくん。今日は『知識と知恵』だ」

「そのちがいについてですか」

「それはそのとおりなんだがね、ふたつをなにか別の言葉で言いかえられないかと思っているんだよ。たとえば──『理論と実践』というふうにね」

「知識と知恵は──基礎と応用でしょうか」

「インプットとアウトプット」

「──努力と経験」

「ノートとペン」

「広さと深さ。いや、これはイマイチですね」

「思っていたとおり、なかなかおもしろいあそびになってきたね」

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