5月15日、指標発表後、2時間は空けるのが安全か?

5月11日21:30に米CPI(消費者物価指数)発表がありましたね。

豪ドル米ドル見てました。米CPI発表後に猛烈にドル高に振れた後、猛烈にドル売りがあって、その後、猛烈にドル高に振れました。CPIの内容自体はどの数字も予想値を上回っていて、明らかにドル高に振れる局面。前年比の数字を見てインフレのピークアウトを考えるのはちょっと無理がある気がする。じゃあなぜドル安に振れたのか?

インフレの強さを示すCPIの数字に、”これからどんどん利上げすれば景気後退するんじゃないか?”という懸念で米国債が買われ、10年金利が急低下。金利差が縮まってドルが急に安くなったという構図のようです。

その後、”株価が下がってる。リスク回避にドル買おう”ってことでドル高に振れました。

今までの金利上昇でドル買おうって流れが、リスク回避でドル買おうって流れに一晩で変わったんだ。

5月12日21:30PPI(生産者物価指数)が発表されました。

米PPIのコアが前月比で0.4%と予想より低い数字。インフレはエネルギーと食料品にかなり偏っているのかもしれない。アメリカは食料自給率は高いはずだから、この場合エネルギーが大幅にインフレ率を引き上げているのだろうな。総合指数を前年比で見ると、インフレは高止まりしている。最初ピークアウトを考えてドル安に振れたが、最終的にまだドル高材料となったみたい。

13日にパウエルさん(FRB議長)が”今後2回0.50%の利上げをしていくよ。0.75%の利上げに関してはあまり考えていないよ”と再度発言したことで、市場は安心。米株は反発して上がったのであった。ある程度ドル安に振れている。


で、問題なのはこれからだよ。

大局は米株安、ドル高なんだ。金利は結局上がっていくし、景気に負の要素が加わるのは間違いないよね。どれくらいのペースかっていうのが重要なんだけど。そのペースによって、米株の下落具合というのが変わってくると思う。チャートを見た感じだと、一目均衡表の雲を下抜けて、強い下落トレンドだよね。当分下落は続くと思うよ。戻りは売りだね。

ここからは未来の話だよ。

5月17日21:30に米小売売上高が発表されるよ。

前月比予想1.1%、コア前月比0.4%。

予想より高い数字が出た場合。初手ドル安に振れる公算が高いよ。景気が強いと見られ、株高、インフレ継続、利上げは意識されるものの、パウエルさんの発言で金利上昇は限定的と考えられる。

2日間くらいは米株は上がり続け、ドル安に振れる。その後、3回目以降のFRBが意識され、利上げを考えて再びドル高に触れると思うよ。ドル高に振れ始めたら、豪ドル米ドルをまずは標準ロット(自分の決めた基準となる投資金額)で売ってみて、さらにドル高となって下がるようなら追加でさらに標準ロットの売りをするつもりだよ。

予想より大幅に高い数字が出た場合。初手は分からないが、利上げが強く意識されて、大幅にドル高に振れると思うよ。その場合、うまく飛び乗りたいね。


予想より低い数字が出た場合。インフレのピークアウトが考えられるよ。インフレーションの山場が過ぎたってことだね。前週のCPIで出た景気後退懸念がパウエルさんの発言である程度支えられているのもあって、”そこまで積極的な利上げは行われないかも”という憶測から米株はそれなりに持ち直すと思うよ。この場合も2日間くらい待ってから、新しい材料が出次第、大局に従ってドル高を想定した取引をしていくよ。

予想より大幅に低い数字が出た場合。景気後退が懸念されて、株安ドル高になるね。


大幅に飛び抜けた数字が出たときが絶好の取引チャンスだね。ガガッとドル高で取引したいね。逆に余り大きな数字が出なかった場合、米株は上がるだろうから、下がり始めるまで取引は当分できないね。我慢しなきゃ。

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