ピルをわかりやすくまとめるよ。その2

ここからちょっとややこしくなります。

③ピルはいっぱい種類があるがどう区別されているのか

答え:プロゲステロン(=黄体ホルモン)の種類と開発順によって変わるよ!

どういうことかと言うと、

低用量ピルに含まれるエストロゲン(=卵胞ホルモン)は、すべて同じ種類のエチニルエストラジオールが含まれています。

ですが

低用量ピルに含まれるプロゲステロン(=黄体ホルモン)は種類が違い、それによってピルの種類は分けられる、ということです。

もう少し正確に言うと、

プロゲステロン(=黄体ホルモン)の種類と開発順により、4世代(4種類)に分けられます。


以上を受けて、色々とネットを検索していたら病院『ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ』にてわかりやすくまとめられている文章があったため、そちらをコピー、転載します。

ですが、※の注意点のご了承とご留意をお願いします。

※情報は適宜変わる事、薬の処方変更などあり得る事からあくまで参考としていただき、服用を決められる際は事前に医療機関にて専門の医師から情報を確認、相談などいただくようお願いします。


以下『ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ』記載の情報を転載

 

『その前に、ピルの分類の仕方にいくつかポイントがあります。

 *含まれている卵胞ホルモン量での分類:高用量・中用量・低用量・超低用量

 *含まれている黄体ホルモンの種類による分類:第1世代・第2世代・第3世代・第4世代

 *ホルモン量が途中で変わるかどうかによる分類:1相性・3相性

 *連続投与できるかどうかの分類


<避妊用のピル>→いずれも低用量

第1世代:いずれも発売中止となり現在ない(オーソやシンフェーズ)

第2世代:トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユ(3相性)

第3世代:マーベロン・ファボワール(1相性)


<治療用のピル>

低用量

 第1世代:ルナベルLD・フリウェルLD(1相性)


超低用量

 第1世代:ルナベルULD(もうすぐフリウェルULDも発売になります・1相性)←著者追記:2020年1月現在発売されている

 第4世代:ヤーズ・ヤーズフレックス(1相性)


 このうち、添付文書上で「連続服用可能」とされているのはヤーズフレックスだけです。でも実際は他のピルを偽薬や休薬期間を飛ばして連続服用している方はいらっしゃいます。

 今回発売になる「ジェミーナ」は超低用量で第2世代で1相性で連続服用可能、という既存のピルにない特性が組み合わさったものと言えます。これまで、第2世代の1相性タイプというのが存在しなかったのです。


黄体ホルモンの「第なに世代」というのは、単純に開発された順に番号がついているだけです。どれがいい悪いはありません。副作用の出方も「一長一短」で、はっきり言ってどれが「自分に合うか」を見極めるだけなのです。

 それぞれの黄体ホルモンに多少の特性はあり、以下のような感じです。

  第1世代:比較的内膜が薄くなりやすいので出血量が減りやすいが不正出血も起きやすい

  第2世代:不正出血がおきにくくむくみや男性ホルモンの影響が出ることがある

  第3世代:不正出血もむくみも比較的起きにくいがしっかり出血するので月経痛が残ることがある

  第4世代:むくみは最も起きにくく出血量も減りやすいが不正出血はそこそこある


 これらの特性を理解して、今まで服用しているピルがある場合、不具合がなければわざわざ新しいピルに変える必要はないと思われます。

 低用量より超低用量の方が頭痛や吐き気は出にくくなりますから、現在低用量を服用していて吐き気が気になる場合は変えてみるのもよいでしょう。また、他の超低用量のピルで不正出血が止まらない場合も、黄体ホルモンの種類が変わることによって改善する可能性はあります。

 どのピルが自分にとっての「マイベストピル」なのかは、色々試してみないと分からないかと思いますので、「今のピルで何となく不具合があるから変えてみたいな~」という場合は主治医に相談してみるとよいでしょう。』


以上ここまで『ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ』記載の情報を転載しました



と言うわけでまとめると、


ピルの種類がいっぱいあって分からない!と言う場合の解決法は、

①まず自分の希望で決める。

月経困難症を治したいのか(保険適用ピル(LEP)が欲しいのか)、避妊が目的なのか(保険適用外ピル(OC)が欲しいのか)で分ける。

②ピルの種類はプロゲステロン(黄体ホルモン)の種類で分かれている事を理解する。

③卵胞ホルモンの量が違う低用量ピルと超低用量ピルがある事を理解する。それぞれのメリットデメリットを調べ、どちらが自分に合っているかを考える。

④③までをざっくり決めたら産婦人科へ行き医師と相談

という感じでしょうか。


ちなみに私は月経不順からルナベルULDを勧められ、その後ジェネリックが出た為フリウェル配合錠トーワにしていますが、休薬期間の頭痛に悩まされています。これさえなければ中々快適なんですが・・・。



最後に、ピルの情報について参考にした医院のページを貼付します。ご参考にどうぞ。

七條胃腸科内科医院

http://www.shichijo-clinic.com/josei_oc.html


アイレディースクリニック新横浜

https://www.ai-ladies-sy.jp/434072522



ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ


https://www.vivalita.com/02/cat-22/post_386.html


おまけ

『ピルって高いのかな~?』と心配な貴方へ大体の金額がわかるサイト(病院)

※あくまでこの病院での薬価ですが、ピルのだいたいの金額を知りたい人はこちら(他診察予約などのシステムはあくまでこちらの病院システムですのでピルの金額のみ参考にしてください)

的野ウィメンズクリニック横浜

https://www.matono-womens.com/pill/cost

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