第10話:健康な犬猫と不健康な人間猫

虎太郎は日々を我儘わがままに生き、いろはずっと何かをかじっているこの六月。私は薬が合わなくなりうつが少し悪化、つゆは一年前からなぜなってしまったのかわからない腎臓の病気で薬を飲みながら究極の水を探していた。

とりあえず、究極の水問題は解決した。水が常に循環するタイプの皿を夏村が買ったのだ。相場はわからないのでとりあえず価格だけ、三千円くらいでした。ちゃんちゃん。飲み水に関してこだわりがある猫を飼っている人は多いと思う。聞いた話だと肉の茹で汁しか飲まない子もいるとか。うちはそこまでではないけれど、いつどこでも水を飲めるように五ヶ所に水飲み場を設置しています。

水の話、以上。

さて、本題のうつが少し悪化したことについてお話ししましょう。ことの発端は夏村がスパニッシュマスティフの沼にはまったこと。まあとにかく私の理想の犬だったわけですよ。ほら画像検索してください。

え、いろはどうなんだって?いろたんは頭も良いし甘えたさんで凛々しくて最近テーブルの上まで足が届くようになったことが嬉しそうで牛のぬいぐるみがお気に入りで毎日スーパーキュートですがどうしました?

とまあそういうわけでいろに大きな妹をあげるために早くうつ病を寛解かんかい(治ること)しなければ!と息巻いたのですが、息巻きすぎまして。朝五時に起きていろの散歩とご飯、自分の世話、虎太郎とつゆといろの昼ご飯、自分の世話、虎太郎とつゆといろの夜ご飯、自分の世話とその他家事というような生活を毎日続けましたところこの夏村の身体へばりやがりまして、病院の先生には「頑張りすぎ、休みなさい」のようなことを言われました。

はー!この身体使えない!!!






先生には駄目だ、と言われましたけど、死にたくなりました。

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