2-4
まずは、鉱山の入り口で掘ってみよう。
異世界転生風だからか、ウィンドウで操作。スコップを出すのだぁ。
じゃーん。なんの変哲もないスコップです。
さぁ。掘りましょう。
そう言えば、リアルで穴掘りなんて砂遊びぐらいよね。
よいしょっと。
――穴を10センチ掘りましたが、何も出てこなかった。
うん? 一回で10センチ? 確かパッシブでは最大30センチだったっけ? あと2回同じ場所が掘れるのかな? やってみよう!
よいしょっと。
――穴を20センチ掘りましたが、何も出てこなかった。
掘れた。でも何も出てこなかった。じゃ、もう一回。
――穴を30センチ掘って、『謎の鉱石』を掘り当てた!
おぉ。って、謎の鉱石なのかぁ……。
「……痛いよぅ」
うん?
「……痛いよぅ」
ひぃ。奥から声が聞こえるんだけど! 幽霊? おばけ?
って、男の子の声だ。
うーん。
ぽん。私はグーでパーの手を叩く。
これきっとイベントだ。
って、どこにいるんだ。イベントぐらい近づかなくても見える様にしてほしいよ。
うん? 見えるぎりぎりぐらいまで行くとゆらりと明るい場所だあった。近づこう。お願いだから灯りは消えないでね。
近づくと座り込んだ男の子がいた。
「ボク、どうしたのかな?」
屈んで聞くと、男の子は顔を上げた。
「ボクって、君も子供じゃないか」
減らず口を言う男の子だな……。
って、足を痛そうにしている。
「足、痛いの?」
回復ゼリーを渡せばいいんだろうか?
「えっと、これ上げる」
「いいの?」
「どうぞ」
いっぱいあるし。死んでもペナルティないから今の所使う予定なし。
「ありがとう。そうだ。これあげる」
「ありがとう」
やったぁ。やっぱり何か貰えるイベントだった。
うん? マッチ?
『マッチ』箱にマッチ棒をするとマッチ棒に火を点ける事が出来る。(マッチ棒10/10本)
おぉ! なんていいものをくれたんだ!
ドキドキドキ。
そうだった。マッチなんて使った事がなかった。使い方は知っているけど。
この棒の先の赤くなってるをこすりつけるんだよね?
あ、その前にたいまつ用意しないと。
たいまつを取り出し、地面に置いておく。
よしと。
シュ。っぼ。
おぉ! 火が点いた。それをたいまつに点けると、一気に周りが明るくなった。
自分が見える範囲は明るい。これなら問題なく奥に進めるわ。
武器で攻撃できるように、たいまつを左手に持ち奥に進んでみる事にした。穴掘りは、中の探索が終わってから。
片目モグラが出て来て一回攻撃を受けるけど、一発で倒せるから楽勝だ。
HPは、レベル13になって最大値が34あるから。途中で、回復ゼリーを使えば死ぬこともないよね。
奥へと進むと下へと降りる階段がある。降りても大丈夫かな? 同じ敵だといいけど。
その前に、たいまつを変えようかな。炎が弱くなったみたいで、辺りが暗くなってきた。
たいまつの炎を新しいたいまつに点けると、明るくなった。
さて、古いのはここに置いておくかな。そのうち消えるでしょう。
それと、一応回復もしておくかな。
回復ゼリーを使ってHPを回復する。一回HP5回復するけど、これ上位みたいなのないのかな? 30回復するゼリーみたいの。正直面倒くさい。
100回復とかなったら一体何回回復しないといけない事か。
そうだ。武器の修復もしておかないと!
雷の剣が壊れたら大変だ。この修復も上位ないのかな? これこそ大変なんだけど……。
よし、準備OK。
地下へレッツゴウ!
ここも一階と同じぐらいの道幅。
お、モンスター発見! たぶん同じ敵だ。
普通は階ごとにモンスターを変えるけど、モンスターによって経験値が変わるわけじゃないからね。
そしてとうとう、片目モグラを倒してレベルアップした!
14レベルになりました♪ ここは素早さだよね。これで先制攻撃受けなくなるはず。
素早さを上げる為、脚力に1振った。
うん。また回復しておこう。修復も。うーん。いっぱいあると思っていたけど、ドロップしなくなるから減る一方だね。
これならアイテム集めに行って、レベル上がっちゃうよね。
片目モグラよ出て来い!
いたいた。先制攻撃を受けずに倒せた。
それにしてもこの洞窟に、プレイヤーいないね。不人気?
ドロップする内容だとプルスライムが人気かもね。まだちょっとしかモンスター知らないけど。
あ、全員が、同じ場所から始まるってわけでもないかも!
何か所かあるのかもね。
それにしてもマップは便利だ。洞窟内もマッピングしてくれている。
うん? なんかいつもの片目モグラよりでかい様なシルエット?
様なじゃなくて、あきらかにでかいんだけど!!
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