第2話 すき

「すき」この言葉を吐くためにどれだけの言葉を犠牲にしただろう。春の訪れを告げる風が吹く中、君がやってくる。呑気そうな顔をした君に言ってやるんだ。小さな校庭は私の迷宮。さあ、今度は逃さないから。

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