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・舞台


トイレ


・概要


トイレがいっぱい並んでる。

床や壁は白いタイル、天井は普通で電気の灯り、個室は木製の敷居で区切られ、中には白いセラミックの便器が洋式と和式の揃い、小便器も並んでいる。トイレの質はピンキリで、ウォシュレット付きの物もあれば流してないもの、詰まってるものもある。鍵はどれもスライド式、ただし上方が空いているので乗り越えることは可能。トイレットペーパーはシングルの再生紙で硬く、お尻が痛くなる。

また、個室には空間一つにつき一か所、掃除用具入れがあり、モップや替えのトイレットペーパーなどが置かれている。

トイレの並ぶ空間を抜けると手洗い所に出てる。大きな鏡に水道、ハンドソープは切れている。

そこを出ると廊下に、廊下の反対側や隣にもまた別のトイレの並ぶ空間がずっとつずいている。男女の区別はないが多目的トイレは別途存在している。

天井を破ると空、まっ平らな平坦な屋根がどこまでも続いている。

気候としては普通、湿度が若干高い。また近くのトイレによりフローラルな香りから消毒液、悲惨な悪臭と臭いが異なる。


・名前


『農夫』アントニオ


・外見


201cm 102kg

がっしりした体格、白髪口髭、硬い意志のような男。

横一文字に閉じられた口、鋭い眼光からは緊張感が漂い、近寄りがたい雰囲気を漂わせている。

体は太く、厚く、ごつごつした手から力仕事をしてきたと伺える。

オーバーオールにシャツ、頭に麦わら帽子と見るからに農夫の格好をしている。首には下手くそな花の刺繍があり、子供が作ったものだと想像できる。

腰の後ろに鉈、手には鍬を持つ。


・経歴


見た目通り、異世界の農夫の男。主に麦と豆を育ててきた。その他に色々な野菜と、時にはイノシシやモンスターと戦い、内職に家具も作ってきた。

見た目はあれだが頼れる農夫として真面目に働き続け、歳をとってから結婚、一人息子を授かる。

が、原因不明の病により息子が寝たきりとなり、あらゆる手段を講じるも一向に治る兆しもなく、最後の頼みと転生者を頼るも、ショタには興味はないと断られる。

このことに憤慨し大乱闘に、それが噂として広がること、即ち女神の失態が広がることを恐れてとりあえずは隔離した。

その上で、この戦いに勝利すれば病気を治すと契約しており、戦いに投入となった。


・性格


見た目はこれだが真面目で善人、信心深くもあり、朝夕の祈りは欠かしていない。

忍耐強く、理不尽にも口を閉ざして耐え続け、無欲で牧歌的、寡黙に作業を重ねるタイプ。

孫ほどの歳の子供とあって溺愛しており、しかし不器用だとも自覚しているため距離が掴みにくいのが悩みだった。

戦いに関しては喧嘩と狩り以外は素人だが、息子のためならば鬼にも悪魔にもなる覚悟は済んでおり、殺すことに躊躇がない。


・能力


単純な身体能力は高い。

毎日畑仕事、力仕事を真面目に繰り返してきたため、パワー、スタミナ、タフネス、どれも高いが、スピードは競う場面がなかったためそうでもない。

特筆すべきは精神力、戦う目的が愛する者のためなのでモチベーションが非常に高く、己の死を顧みない。加えて性格と信心深さが合わさって精神が肉体を超越し、生身の人間でありながら化物じみた力を発揮する。

農業、狩り、家具作りなど様々な知識と技術を持っているが、この場面では発揮できそうにない。

逆に銃や魔法などの知識はなく、あっても恐怖など抱いている暇がない。


・戦法


駆け引きなどやったこともなく、それ以上に息子へのはやる気持ちから最短、最速で接近、力任せに襲い掛かる。

基本は鍬、真上から振り上げ叩きつけるが、トイレが狭すぎるため大半は天井を壊す。

ならば素手で、相手を捕まえ、首を絞める。あるいは、力任せにぶん投げ便器に叩きつける。どちらもパワフルながら馴れてないため、動きがぎくしゃくしている。鉈は多くの場合存在を忘れてしまっている。

多少の攻撃には怯まず、例え手足がもがれようとも声も上げずに戦い続ける。

境遇を話せば相手に隙ができるかもしれない、とは考えられても、最後の最後の良心から言葉を発することができない。


普通

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