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・舞台
難民キャンプ跡地
・概要
塩害によって草木も生えない荒れ地にいくつものみすぼらしいテントが規則正しく並んでいる。
テントらの中央部分には井戸があるが汲み上げられる水は淀んで汚く、しょっぱい。その他、例外的に立派に造られてるのは倉庫や簡易診療所で、中は綺麗で物資もそろっているが扉には鍵がかかり固く閉ざされている。
影に隠れるように椅子とテーブルが置かれていて、近くには焚火とお湯を沸かしているポットがある。また近くに置かれた鞄には最低限の食料が揃っている。
テントの中には人によってはガラクタやゴミと呼ばれるようなものしか置かれておらず、殺風景。
場外付近には掘って埋めただけの墓場もあるが、内臓ぶち撒いたまま放置されている死体の方が圧倒的に多い。土地柄なのか集る蠅も鳥もおらず、大半が腐りもせずにミイラ化している。
寒冷地で気温は低い。乾燥している上に風も強いので喉が渇きやすい。無情なほど空は青く、雲はない。
・名前
『掃除妻』ポカリ
・外見
165cm 41kg
青いショートカットに青い瞳、雪のような肌、かなり可愛いが、死んだ目の少女。
控えめな胸もあってか全体的に痩せすぎで、今にも倒れそうな、はかなげな雰囲気漂っていて、絶対に幸薄い。
肩と足の出ていてフリフリは突いている青い鎧に、白い手袋と膝までのブーツ、コスプレにしか見えないプリチーな格好をしている。
腰にはナイフを、左手の薬指には青い宝石の指輪を装備し、その手は土と血に汚れたスコップを引きずっている。
・経歴
この世界にやってきた転生者の第八妻、幼馴染で水魔法を一緒に頑張った仲だったけど忘れられ、八番目にやっと妻になれた。
転生者による貴族せん滅革命により世界は良くなったはずだが、結果は果てのない内戦であり、その結果転生者の元に難民が押し寄せてきた。
思った通りの結果にならなかった転生者のDVから、追い詰められた彼女は、難民が減っているという嘘の報告をするために難民掃除をしてきた。
そして最後の一人が終わったところに女神が現れ、勝てば夢にまで見た些細な幸せを掴んだ未来を約束されている。
・性格
おどおどした性格、口数少なく人見知りで、頼まれたら断れない。
結果貧乏くじを引きやすく、子供のころからいいように使われ、ほぼいじめに近い関係性しか持ってこなかった。
一途に転生者に惚れており、殴られようとも八番目であろうと健気に尽くしてきている。
しかし、そんな中でも難民の掃除は精神に答えたらしく、かなり追い詰められている。
・能力
掃除洗濯かたずけはやって来たから得意。ちまちまとした作業を延々とやっていられる。
転生者のパーティメンバーとして経験を積んでいて、戦闘能力はそれなりに高い方だが、疲れており、スタミナがつきかけている。
コミュニケーションは苦手だが、相手の顔色を窺い、嘘を見抜く目は優れている。
結婚指輪『レインリング』
左手薬指の指輪。強力なアーティファクトで、呪文無しに大量の水を呼び出すことができ、更に集中すれば水の流れを自在に操ることもできる。
水書き『涙文字のナイフ』
腰に差しているナイフ、こちらも強力なアーティファクト。刃が触れた水に斬撃の記憶を覚えさせ、任意のタイミングで再現させることができる。ただ切り付けるだけでも血液に傷を覚えさせ、体内で再現、内側を刻む必殺ができる。
・戦法
疲れているので真っ当な思考ができず、とりあえずは休憩を、とお茶を進めてくる。
席に着いたならば一方的に身の上話を吐き出し続ける。
話の流れがここで何をやっていたかに差し掛かると発狂、ようやく戦闘となる。
お茶を飲んでいたならば、他の難民に施した通りナイフの効果で内部から引き裂き、そうでないならば結婚指輪から出した水流に斬撃を乗せて抑え込みながら切り刻む。
間合いの取り方、能力の推察、フェイントなどの駆け引きなど高度なこともできるが、精神的な疲弊により思わぬところでうっかりミスが出る。
強者
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