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・舞台
ランドリースペース
・概要
じめじめとして肌寒い室内、見渡す限り洗濯機が並んでいる。
床はコンクリートむき出しに排水溝、天井には電灯、またトイレや掃除用具入れもある。
当然のように衣服がまばらに落ちており、サイズもデザインもばらばら、女性用下着も普通に転がっている。状態も洗濯前から洗剤臭いの、まだ乾いてないの、完全に乾燥してるのと様々。
洗濯機と洗濯機との間には籠や雑誌、洗面台やベンチ、飲み物や洗剤の自動販売機、料理宅配の保冷バッグなどが置かれている。
洗濯機は大半がドラム式で、一部がパルセーター式になっている。どれもコイン投入式だがそのまま動かせるものもあり、ずっと稼働しているものもある。そのうちの難題かには選択しすぎてボロボロになった死体がある。
・名前
『延天使』アトマワシセル
・外見
202cm 83kg
何もかもが長い男の天使。
長いまつ毛、縦に長い青色の目に鼻、口だけが小さくおちょこ口、耳の縦に長い。頭に天使の輪を乗せているが小さい。
長い手足に指に胴、撫肩で筋肉はついてない。金色の長髪を臍の位置までまっすぐ伸ばしている。背中の翼も長いが細く、弱弱しい。
服は伸びた白いシャツに赤い短パン、サンダルとラフな格好、武装はしてない。
・経歴
女神に使える天使の一人として雇われ、最初の出勤日からつい最近まで、約二十年、ぶらぶらしていた。
そうできたのは能力のお陰だが、その『延長』を忘れてしまったがためにバレて、責任を取る形でこの戦いに参戦させられている。
・性格
のんびりマイペース、嫌なことややらなきゃならならないことは可能な限り後回しにする。そして永遠にやらない。
自堕落、公私ともにだらしなく、整理整頓など無縁の生活を送ってきた。
自分から何かを産み出すこともないが、同様に他人によって感情が動くこともなく、人の生き死にに興味を持てないサイコパスでもある。
趣味は音楽、大麻、廃墟巡り、ただし何となくやってる程度で熱意はない。
・能力
大柄ながらバトルスタイルはカンフー、指先やつま先などで素早く細かく急所に打ち付ける。流派はちゃんとしたところらしいが忘れた。
しかし打撃の大半は寸止めしたかのように無力、同時に本人に与えらたはずの攻撃も下記の能力で無力化される。
延長
自分に起こることを『先延ばし』にできる。最長で一年、ただし一年以内であれば途中で延長することも可能。
これは物理的なことにかかわらず概念的なものも含め、他人を巻き込んで発動する。
例えば『出勤日初日』を延長することでずっと家で遊べていた。バレたのは延長を忘れたから。
戦闘にも応用でき、与えたバラバラのダメージを、一定時間後にタイミング合わせて発動、延長し、その長さを調整することで一気に閾値を超えたダメージを叩きこむ。
同時に自分へのダメージも延長し、かつそのタイミングをずらすことで分散、霧散させることができる。
上限や限界は未だ未知数で『死』を先延ばしにしたことはできたが、自身が死んだあとに先延ばしした事柄がどうなるのか、タイムパラドックスが起こるのかは不明。
・戦法
最初はぼーっとしている。
敵と出会えば一応戦うがやる気は出さず、のらりくらりと地味な攻防を繰り広げる。
しかしちゃんと先のことは計算しており、一撃必殺でさっさと終わらせようとしている。
初戦失敗ならばあとは逃げの一手、防御と先延ばしで嫌なことを先延ばしにし続ける。
今のところ『この戦いでの敗北』を先延ばしにして泥沼に持ち込むことは未だに気が付いてない。
産まれるべきではなかった
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