第9話 10メートルの巨人は幼稚に笑うへの応援コメント
イベント『異世界ファンタジー主人公成長・無双系連載作品の批評』より。批評します。
・冒頭の完成度
良い点:主人公が誰なのか説明されている。
悪い点:説明不足。主人公が達成したい目標が描かれていない。
・文章の読みやすさ
良い点:地の文と会話文の割合がちょうどよい。
悪い点:一文が長い。
・登場人物の深み
良い点:性格がはっきり出ている。
悪い点:過去や背景が描かれていない。
・総評
文章の読みやすさについて。地の文と会話文の割合がちょうどよい点が評価できる。語彙や言い回しもある程度工夫されており良かった。しかし一文が長い。特に地の文での説明や描写において一文が長い。その影響で読点「、」や接続詞、修飾子が増えて非常に読みづらくなっている。文章を短く区切る意識を持つと良いだろう。
冒頭の完成度について。主人公が誰なのか、どういった人物なのかが描写されている点が評価できる。しかし基本的な世界観や設定についての説明が不足している。主人公が活躍する世界や、活躍に際して使用する道具などに対してもっとしっかりと説明すると良い。主要な登場人物(ヒロインや相棒等のキャラクター)についても、性格・価値観・行動原理など決めて描写すると更に良いだろう。また主人公が達成したい目標が示されていない。そのため読んでいてモヤモヤとした印象を受けた。主人公が達成したい目標。目標を達成したい理由。目標を達成するまでの困難。困難を乗り越えるための方法・努力。こういった基本的な要素を抑え、物語の土台を固める意識を持つと良いだろう。
登場人物の深みについて。主人公の性格がある程度ハッキリしている点が評価できる。しかし過去や背景が描かれていない。そのため深みに欠ける。過去やトラウマを描き、そこからくる性格の二面性を考えて魅力のあるキャラクターを作れると良いだろう。
作者からの返信
丁寧なコメントありがとうございます。
自分では気付きにくい問題点を再考して、次作の課題にしたいと思います。
主人公のキャラとしての深みのなさ、過去の言動を掘り下げなかった点や行動原理の曖昧さに関しては、残念ながらクライマックスを迎えたこれから語られる伏線の一つでした。全60話の9話の時点でそれを匂わせなかった展開の遅さが問題点の一つかな。
ともかく批評いただけて嬉しいです。ありがとうございます。
第1話 俺の名はカナタ。勇者カナタ。タナカと呼ぶんじゃない。への応援コメント
王道的スタートが次も読みたくなりました!
作者からの返信
コメントありがとうございます。
今後の展開でいい意味で期待を裏切れるか、いや、きっと裏切れると思いますので楽しんでもらえたら。
あとちょっとで最終回を迎えますので、最後まで読んでいただけたらうれしいです。