第7章 第13話
グオォォォ…
先に進むにつれてボス戦が楽になっている気がする。
やはり完璧な防御を見せるドリッピーを最前衛に、
俺とHoneySwordが近距離、ErsterSpielerが中距離、Seregranceが遠距離から攻撃。
初見のボスならいざ知らず、経験者も多いもんだから困ることもない。
いつものように俺が不用意に突っ込んで、ジタバタしたくらいだ。
「あたしを打ち負かす程対人戦は強いのに、ほんとボス戦は初心者なんだなぁ。
ゲームとして楽しめてるようで何よりだよ。」
『この辺のボスは、必要になったら調べようと思って予習してなかったもんで…』
「もうあなたがジタバタするのは、ボス戦の風物詩だと思うようにします。」
ErsterSpielerはともかく、HoneySwordにも呆れた顔をされている。
「ちょっとくらい慌てる姿を見せる方が、人間味があって良いと思うわよ。」
「うんうん。これくらい人間臭い方がファンもどんどん増えると思うよー。」
Seregranceとドリッピーからも合いの手が入る。
「おめでとうございます!第11エリアをクリアしました!
次のエリアに進みますか?」
システムメッセージに応答していると、ドリッピーがさらに続ける。
「ボク、さっきのギャラリーにもエアスタさんとスピさんのファン見つけちゃったもん。」
『いやいや、さっきのギャラリーはみんなエアスタさんのファンだろう。』
「あ、まぁそうなんだけど、プレイヤーネームがね。」
[ErsterSpielerさんの決定が反映されました。]
「それでは第12エリアへ転送します。新しいエリアを楽しんで下さいね。」
「VersuchSpielerって名前の人見つけちゃったんだ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます