蓮華色を夢見ましょう

蓮華色を夢見ましょう

もうすこし遅く出来上がってほしかった桃色の並木は

すっかり痩せた茶色い鳥と戯れて

あっという間の別れになります


花弁だけで散る者が

金粉を撒き散らして 処刑される

私は 遅いと想うけど

生きて って感じる

だから 頭を そっと 同志の上に置く


私達は急かしてはいないけど

皆がどこかへ行ってしまうから ついていかないといけないの


もっと ゆっくりで良いんだよ

もっと 遊んでいたいよ


行かないで

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る