架空の漫才師同士のネタ対決
錆缶アカシア
モンブラン 「アルバイト」
「どうも」
「「モンブランです」」
「突然だけど学生の頃アルバイトできなかったんだよね」
「そうなんですか」
「お前はやったことあるの?」
「闇バイトなら」
「闇ってなんだ闇って」
「営業と同じ意味だよ」
「不謹慎だよ、宮迫さんが見に来てたらどうするんだ」
「じゃあ念の為確認します、お祭り好きの宮迫さん」
「宮川大輔と間違えてるよ」
「いや」
「なんだよ」
「大輔花子の方だよ」
「若い人は知らないだろ まあでもね、バイトするなら面接しないとだから。」
「そうだね。」
「練習手伝ってくれ」
「いいよ」
コンコン
「失礼します」
「部屋に入るときはノックが礼儀ですよ」
「しただろうが」
「面接官でこのコンビニの店長の紀尾井坂
本能寺右衛門です」
「すごい名前ですね、偉人が二人ほど死んでますよ」
「ではまず名前を」
「佐賀 大和です」
「続いて名字の方」
「え…佐賀です」
「佐賀 佐賀大和さん。不思議な名前ですね」
「名前ってそういう意味かよ、やり直せ」
「お名前は」
「佐賀 大和です」
「えー、まず賞罰の方から」
「最初にそこは聞かないだろ」
「続いて履歴書の方」
「もらってなかったのかよ、やり直せ」
「えー、まず履歴書を」
「はい」
「すいません、クリアファイルお返しします」
「あ、ありがとうございます」
「ついでに履歴書も返します」
「それは返すなよ」
「まず志望動機を」
「はい、私は接客に関わりたくてこのバイトを志望しました」
「本音は?」
「は?」
「遊ぶ金が欲しいんでしょう?」
「……まあ…多少は……」
「正直でよろしい」
「何なんだよ!」
「最後に資格の方確認します」
「あ、はい」
「ダンガンロンパ検定スーパーダンガンロンパ級、ロマンシュ語検定2級、毒物劇物取扱検定乙種4課でよろしいですね?」
「どれも持ってねーよ! 大体なんだよダンガンロンパ検定って 持っていてなんの役に立つんだよ! んでロマンシュ語?どこで話してるんだそんなマイナー言語!」
「スイス第4の公用語です」
「いつ話すんだよ」
「すいません、間違えました モゴール語検定1級、アシュティヤーン語検定2級、ラル語検定準1級でよろしいですね?」
「全部知らん!」
「最後に採用するかどうか、サイコロで…」
「なんでそうするんだ」
「偶数が出たら不採用、奇数が出たら諦めて頂いて…」
「どっちも不採用じゃないか」
「あ」
「なんですか」
「今のえなりかずきに似てますね」
「それがどうした」
「特技に『えなりかずきのものまね』と書かせていただいても」
「書き足すなよ」
「最後にお祈りの方させていただいても?」
「落ちた!」
「いい加減にしろ」
「俺のセリフだよ、いい加減にしろ」
「「どうも、ありがとうございました」」
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