第30話 ミク人質になる

 一方ミクはローラ王女に会いにカイン王国を訪れた。

 ミクは、城へ行って、ローラ王女に会おうとした。ミクはローラ王女には会えずカイン国王の所へ通された。

ミク:カイン国王。お久ぶりです。

カイン:ミクか。そなたはケトンの連れだったな。何しに来た。

ミク:ローラ王女に会いに来ました。

カイン:ローラ王女に何の用だ?

ミク:再び賢者の宝石を手に入れようと思いローラ王女の手を借りようと思いまして。

カイン:ほう。まだ、賢者の宝石が存在するのか。それは面白いことを聞いた。

ミク:ローラ王女に会えますか?

カイン:いいだろう。ローラ王女をここへ連れて来い。

臣下:はっ。

 ローラ王女が来た。

ローラ:ミク。どうしたの1人で来て。

ミク:ローラ。お金が手に入ったの。これで賢者の宝石を手に入れられるよね。

ローラ:そうね。

ミク:アインはどこにいるかわかる?

ローラ:アインシュタイン博士はアラニン王国にいるよ。

ミク:え?アベル王国じゃないの?

ローラ:え?どこからその情報が来たの?

ミク:え?それは・・・巷の噂よ。とにかくケトンの所へ来て。

カイン:ミクよ。なぜ、ケトンがいない。

ミク:タンタル町でウランと話しているだけよ。

カイン:ウランだと、わが国のお尋ね者じゃないか。それにケトンもわが国のお尋ね者ととなったのをどこかで知ったから来なかったんだな。ミクよ。そなたの目的は何だ。

ミク:ウランに賢者の宝石を持っていくことよ。

カイン:それは、あのこの世界の小説の話のことを言っているのだな。

ミク:はい。

カイン:だが、あの小説は面白くない。私が簡単に大魔王部下5大将軍のカターンに殺されることになっているが、現実は違うではないか。

ローラ:カターンはケトンが倒したんですよ。

カイン:なんかあの小説ではわが国が弱小国になっていてウランがこの国を救っていることになっている。面白くない。大臣よ。そのミクという子娘を葬れ。

ローラ:父上。それは駄目です。ケトンとミクは私を助けてくれたのです。

カイン:わかった。ローラに免じて殺すことはやめてやる。ローラよ。今日からそなたは人質だ。ケトンに妙な動きをされないためだ。

ローラ:父上。

ミク:カイン国王。そのかわり、ローラ王女をケトンの元に行かせてもいいですか?

ローラ:ミク。

カイン:いいだろう。ローラよ。ケトンの元へ行ってこい。ミクは牢へ閉じ込めておく。

ローラ:父上。せめてローラは私の部屋にいさせてください。

カイン:いいだろう。ミクはローラの部屋に幽閉しておく。これでいいな。ローラ、ミク。

ミク:ローラ。私は大丈夫だから。ケトンの所へ行ってあげてね。

ローラ:ミク。ごめんね。ミク。私が何とかしてあげるからね。

カイン:では、ローラにわが兵を50名ほどつけろ。わが国の精鋭をだ。

ローラ:父上。それでは話が違うのではありませんか?

カイン:じゃあ、ケトンに会いに行くのをやめるか?

ミク:ローラ。行ってあげてケトンなら何とかできると思うの。

カイン:何とかするってわが兵士を倒すのか?

ミク:そうじゃなく、ケトンはいい知恵が浮かぶ人なんです。

カイン:そんなの信じん。

ローラ:父上。私は、ミクを信じます。ケトンの元へ行きます。

カイン:では、精鋭50名連れていけ。

ローラ:はい。

 と、ローラは兵士を50人連れてケトンの元へ行った。











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