かさねた


幾千年をぼくが過ごすことはないから

せめて、幾千秒過ごしたと言ってみる。

決して分厚くはないかもしれないけれど

せっせと毎日、時をつみかさねた。



充実した日もある。

後悔した日もある。

慣れた手つきで、今日を昨日へ

こねては過去を、つみかさねる。



過去はぼくから、

どう見えますか。

過去からぼくは、

どう見えますか。



きっとこの先も繰り返す。

終わりを迎えるその時まで。

想いを重ねて。

ときをかさねて。



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る