第487話 67層・・・・クラーケンが?

「さあ、行きましょう!」


すっきりしたのか、エルヴィーラの腰回りはなんだか充実している。

そしておっさんは今、ウェンディに肩を借りている。

「ちょっと、何であれしきの事でこんな事になっちゃうの?さ、もっとしっかりしてよね!」


そう言うウェンディも、ちょっと前にすっきりしてるんだよな・・・・


なあ・・・・50歳を超えると、何度もは無理なんだけど?

「そんな事を言ってる暇はない!さ、次世継・・・!」


うん?なんか字が変だが・・・・世継・・

おっさん王様じゃないし・・・・もうおっさんの後はリュシエンヌの子供と決まってるし・・・・


よく分からないまま66層へ。確か・・・・このパターンだと・・・・瓜なんだよな?


瓜って幅広くて、カボチャやへちま、スイカにメロン、キュウリもそう。

兎に角色々あるんだよ。


そして・・・・今回はメロンです・・・・


実はズッキーニらしい実もなってるんだけどね・・・・

おっさんあの淡白な、味付け次第でどんな料理にも合うズッキーニが好きでね。


よく家の畑に植えて、朝出勤する前に、受粉させてたっけ。


というか此処受粉どうするんだ?


受粉しないとウリ科の作物は実が育たないぞ?


うーん・・・・そんな虫がいるようには見えないしね・・・ウリハムシとかもいないし・・・・


謎だ・・・・


そして、おっさん、はさみを取り出して、一生懸命ズッキーニ収穫したよ。


女性陣は勿論メロン。

また人が増えてるけど・・・ムシムシ。好きにさせておこう・・・・


そして、意外な事にクィンシーは、近くで育ってるキュウリを食べていた・・・・


「お!何だかみずみずしいじゃないか!」


そりゃあ殆ど水分だからねえ・・・・


で、皇帝は・・・・何故か王妃様とテーブルでメロンを食べていた。え?何でいるの?


碌な事にはならんだろうから・・・・係わるの止めておこう。

クィンシーも気が付かない振りしながら、どんどん離れていく・・・・


そして消えた・・・・


そして次、67層は魚だったっけ?

魚・・・・空を泳ぐ魚・・・・


おっさん次の階層へ下ると・・・・


うげ!

いきなり何かとぶつかった。それもなかなかの衝撃だ。


おっさんシリーズ身に着けてなかったらかなり危ない衝撃だぞ?


見ると、デカいマグロ・・・?マグロ?3メートル近いデカいのが、落ちていた。


うわ・・・・あんなのが高速でぶつかってきたのか・・・・

初心者なら即死レベルだぞこれ。


だが・・・・刺身食べる事できるのか?


そして・・・・それに集中していたら・・・おっさん何かに掴まれた。


へ?

気が付けば持ち上げられてる。

何事?


見ると・・・・

先に行っていたクィンシーも捕まってるぞ?おいなんだこれ?


・・・・オクトパス・・・・


ああ、クラーケンだなこりゃ。


両手も塞がれ・・・武器が使えないけど・・・・魔法があるからね・・・・


おっさん火魔法・・・と言いたい所だけど、この腕?足?これを風魔法で切る事にしたよ。

極限まで研ぎ澄ますイメージ・・・・かまいたちっぽくね。



あっさり足が切断。

おっさん無事に解放されたよ。


はあ・・・やれやれだ・・・・


そして、クィンシーは・・・・

「おい!見てないでこっちもスパッとやってくれよ!」


と助けを求めてきた。


「なあ・・・・何遊んでんだよ?」


「なあ・・・・これ遊んでるように見えるか?命の危険に晒されているんだが?」



「そうなんか?おっさんは晒されてないから・・・・じゃあねえ!」


おっさん去る振りを・・・・

「おうおう、放置かよ!そりゃあないぜ!」


仕方ないので、スパッと切ってあげる。

「ふう・・・・まさかあの伝説のクラーケンが、水のない場所に居るとは思わなかったぞ?」


そう言われてもな・・・・

クラーケンは井戸にいるんだよ?

あ、でもあの井戸も枯れてるのか・・・・?

え?何のお話?

分からなかったらいいよ・・・・


そう、最後にね、駄目元で挑むんだよ・・・・

あ、すまん。話とは関係ないから。

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