第263話 マルスリーヌからトンデモ報告が

「皇子こそ大丈夫でしたか?」

「まだ本調子ではないけど、もう大丈夫だよ!それより報告を頼むよ!」

「畏まりました。」


おっさん会議室にいる面々を見渡したけど、メーネア、リュシエンヌ、オリアーナがいたよ。

どうやら香苗ちゃんやジョスリーヌがいない。

で、おっさんの傍にマルスリーヌが控えていてね。

「なあマルスリーヌ、香苗ちゃんやジョスリーヌ、アルフォンシーナ達はどうしてるの?」

「はい、ご主人さま、香苗さまとジョスリーヌ様はお子様のお世話で残っておりますわ。アルフォンシーナ様とアメリータ様とニーナ様は最近悪阻がひどくなってきたので、自室で休養中ですわ。」

「香苗ちゃん達は子供から離れたがらないからな。ジョスリーヌもそうだよな。マルスリーヌはいいのかい?」


「専用の乳母もおりますし、何かあればすぐに行けますし、心配ございません、ご主人さま。」

「メイドの鑑だよ、マルスリーヌ。ああ、あとアルフォンシーナ達は体調が悪いんだっけ?・・・・ってあれ?悪阻って言った?」

「はい、悪阻ですわ。大塚さまがよくして下さってますから安心ですが、何かございましたか?」

「3人が悪阻って・・・・つまり妊娠してるって事?」

「その通りでございますわ、ご主人さま。何かございましたか?」

「聞いてないよーーーーー!」

「言ってませんでしたっけ?」

「うん、初耳だよ?」

最近アルフォンシーナ達の事忘れてたわけじゃないよ?

だって教会関連の事で彼方此方動いてくれてたからね、なかなか面と向かって会ってなかったんだよね。

ニーナもね、店を任せてたから中々顔を合わせる機会がなくってね。

ちょっとびっくりだ・・・・

「後で顔を出すよ。」

「そうしてあげて下さいませ。」


そして、おっさんプレジール城での出来事を話していったよ。


ああそうそう、流石にアフェール侯爵は来てなくてね。

代わりに息子が来てたよ。

それと、ロートレック公爵は来てたんだよね。

まあ、本人が来ても領地には跡取り息子がちゃんと守ってくれてるから、安心して来れるんだろうね。


・・・・

・・・

・・


「シラカワ辺境伯、報告ご苦労。父上は無事・・・・ではないが、怪我も治っているんだな、安心したよ。感謝する。」

「それは何よりです、皇子。」


「シラカワすまんな、父を助けてくれて。」

「クィンシー、気にするな。間に合ったからよかったけど、あと少し遅れてたらどうなってたか分からなかったからな。で、エルヴィーラとクィンシー、おっさんが居なかった間の報告を聞きたいんだけど?将軍もこの場にいないようだしね。」

「だんな様、その事ですけど・・・・」

どうやらエルヴィーラが報告してくれるようだよ。

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