第260話 城内での戦闘

おっさんこのミロスラーフの後ろに密かに回り込んでね。

そしてしばらく様子を見る事に。


どうやら配下は全員魔術師のようで、どう見ても近接戦闘向きじゃあない連中ばかり。

「さあお前たち、裏切り者の雌に制裁を!」

「は!閣下、お任せを!」


何やら魔術を使うのか?

「「「「「マジックアロー!」」」」」」

うげ!全員でマジックアローかよ!


こういう時おっさん無力だよ。

一斉にナターリヤに向かって放たれる魔術の矢。

一度に数十本の矢がナターリヤに襲い掛かるが・・・・

ナターリヤ、剣でほとんどを弾き飛ばしてたけど、全部はさばききれず、何本かはヒットしてね。

でも・・・全く効いてないんだよね。

で、ミロスラーフが放った矢が腕に刺さったんだけど・・・・

見る見るうちに回復していく。

ああ、そういえば回復するんだったな、ナターリヤ。

「ちっ!なかなか厄介ですねえ。ではこれはどうですか?」

「「「「「ファイヤーボール!」」」」」」

「あほか!何度も攻撃を食らうか!」

ナターリヤが動いたよ。

ファイヤーボール当たってるんだけど、気にせず突進。

それを見たカトリーンとウェンディも攻撃参加。

ファートとサージュは何やら詠唱中?

ウェンディは剣で攻撃をすべてはじいているし、カトリーンはそもそも余程の事が無い限りダメージは受けないみたいで攻撃全く効いてなくてね。

見る見るうちにミロスラーフ以外のシュラハト連邦の魔術師?は倒れてね。


「ほー中々お強い!これならどうですか?」


おっさん嫌な予感がしてね。

すかさず剣の力をミロスラーフに放ったよ。

「さあ、お遊びはここまで!死んで・・・何!ぐはっ!」


おお!もろに食らった・・・・壁を突き抜けってったぞ。

相変わらずすげー威力。


お、倒れてる。

あ、立ち上がった・・・・

「くそ!何だ今のは?お前か?そこの糞野郎が!邪魔すんな!」

「あーおっさんの事覚えてないのか?」

「??ああ、そういえば雌を打ち負かした野郎でしたか。あの時素直に死んどけばよかったものを。」

「なあ、何でこの城襲ったんだよ?」

「言う訳ないでしょう?しかし、貴方厄介ですねえ。やはりここでとどめを刺さないと・・・・仕方ない・・・・いでよ!デーモン!!」


げ!あいつ何してるんだよ!


どうやら召喚魔術を発動したらしく・・・・

やたらとデカい化け物が現れたよ。

「デーモン・・・・」

1体ではなく3体も。

そしてそのデーモンが何やら唱えようとしてね・・・・。

「させない!」

「ちょっと黙ってようね?」

ファートとサージュの魔術が命中!

沈黙魔術。サイレントというやつか?

デーモンたちは喋れない。当然ながら無詠唱以外の魔術が使えない。

そう思ってると、ナターリヤとウェンディとカトリーンがそれぞれ1体ずつ相手にしていてね。

ほどなくデーモンを退治してたよ。

流石S級並びに竜族。


「くそ!こんなに早くデーモンがやられるとは!お前たち化け物かよ!」

「もう終わりかい?このまま捕虜になってくれるとありがたいんだけど?」

「誰がなるかよ!くそ!思ったより手ごわい!一度引くか!おいお前たち動けるか?一度移動するぞ!」


何やら不自然な動きで魔術師共が立ち上がってきたよ。

何だ奴らは?

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