スキルの検討
第70話 おっさん一行、無事帰還する
ふう、やっと帰れるよ。
もうすぐ城。
本当は城に寄りたくないけど、メーネアちゃんと香苗ちゃんが待っててくれてるからね、行かなきゃ。
ふと、空を見上げると、何やら不穏な気配が。
みんな気が付いたのか、上空を見上げる。
げ!何かが飛んでる。飛行型のモンスターか?
そう思って全員戦闘態勢になった所、えらい勢いで何かが地面に着地した。
げ!ドラゴンだ!
そう思った瞬間、ドラゴンが大きく吠え、その後みるみる小さくなり、2人の女性が現れた。
1人は和装の女性。だが、折角の和服がボロボロで、所々肌が露出している。
何か見えてはいけない所も見えそうで・・・
もう1人は、一瞬裸のようにも見えたが、なにやら布を身に巻き付けて、何やらぶつくさつぶやいている。
「ご主人さま、置いて行かれるとはあまりの仕打ち。十六夜、悲しいです。」
「
あ、来ちゃったのね?
「おい、お前ら!主人を前にして、何だその言いぐさは!」
「申し訳ございません、ご主人さま。このお詫びは寝所にて致します。」
「妾とも致すのかえ?」
「しません!」
「そう否定なさらず。わたくしは問題ございません。」
「もしや、ドラゴンと致したいのかえ?仕方ないのう?」
「黙っていようね?」
はあ・・・どうしてこうなった?
・・・・
・・・
・・
・
「おう!ドラゴンを無事に討伐したんだってな!これで晴れて伯爵さまってなもんだ!」
「何ですかそれ・・・・」
皇帝、いきなり伯爵にってどうなんだ、それ?
面倒なので、後の報告はS級の皇帝の息子に任せて、おっさん、メーネアちゃんと香苗ちゃんに会いに行っちゃったよ。
「おかえりなさい、旦那さま。無事のお帰り嬉しいです。」
「え、えと、旦那様?おかえり!ちょっと恥ずかしいな。」
癒しや、癒しがそこにいる・・・
久しぶりの2人だったので、ギューッとハグして、おっさん癒されたよ。
オリアーナは色々忙しいようで、おっさん達が帰還した時、不在だったよ。
仕方ないよね、商人だし?
そうそう、ドラゴン、1匹平均金貨5000枚で買い取ってくれる事になったよ!
すげー!
超リッチになったおっさん達だったよ。
ただ、おっさんも素材が欲しいから、一番立派そうな奴の素材は手元に置いといたよ。
時間があったら色々作ってみよう。
さて、おっさん、部屋に帰ってスマホを確認。
録音していたのが何か知りたいので、再生してみる事に。
何やら女とおっさんがしゃべってる?
・・・・
・・・
・・
・
覚えてない・・・けど、衝撃的な事実がそこにはあったんさ。
話が事実なら、おっさん帰れない。
うーん、確かに見慣れない珠を持ってたし、事実なのだろうか・・・?
うーん、異世界売買、ダンジョンの奥でも使えたよな。
日本でのスマホみたいな電波とかで取引してるわけじゃないんだね。
やはり一方通行なんだろうか・・・?
おっさん的には魚の罠っぽい感じに思うんだよね。
入り口は大きく簡単に入れるけど、だんだん狭くなり、入りきったら出入り口につっかえて出れないってやつ。
事実向こうへ大きな物を送ったりできないんだよな・・・・
この辺りの事はもっと落ち着いて調べないといけないなあ。
しかし、さっきのスマホの録音・・・なんでおっさん覚えてないんだ?
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