The Mechanical God
りょう(kagema)
Pray to The Mechanical God
鉄の虫が羽を開き
俺の耳で鳴いてる
揺れる鼓膜掻き毟り
脳髄まで溶け出した
書き換えられた細胞が
ビルの森を駆け出す
錆び付いたネジから
精液さえ溢れ出て
金切り声の神様
僕の頭で歌い出す
ケセラセラの呪文を
陽気な赤子の笑い声
ボタン一つでピッチを変えて
ガラスの中に夢精する
Pray to The Mechanical God
機械仕掛けの曼陀羅が
極楽地獄へ連れていく
投与されるアンフェタミン
愛は全て与えられ
肉の牢獄砕かれて
愛は全て手に入れた
鉄の本を胸に抱いて
古い身体をカチ割って
苔の生えた本棚で
経血さえ枯れ果てる
両性具有の天使が
そこら中に溢れて
機械の性器をいじくる
手錠をかけられ初めて
ほんとの自由を手に入れた
ストックホルムはどこにもない
Pray to The Mechanical God
電子でできたキリストが
最後の審判待っている
ただ祈る
ただ祈るのみ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます