障害物殺人事件リレー ミス研最初で最後の事件記録
i-トーマ
夏だ! スポーツだ! 事件を起こせ!
「今年の体育祭は我らがミス研がジャックする!」
突然部長が声をあげた。比較的背が高く、どっちかと言いえばイケメンな部類に入るのだろうが、突然突拍子もないことを言い出すのが玉に瑕だ。むしろ致命的だ。
ここは僕達の高校のミステリー研究会が使っている教室だ。
「いきなり何ですかな、部長?」
スナック菓子の袋に手を突っ込みながら言ったのは、椅子がかわいそうになるほどの巨体の男。ただその成分は主に脂肪だ。見た目と名前をもじって、コロちゃんと呼ばれている。
「今までミス研は学校行事、特に体育祭にはほとんど関わってこなかった」
特にと言うが、文化祭にも特別参加はしていない。部でもなく、許可をとって放課後の教室を数時間使わせてもらっているだけの、所属人数たった五人の趣味サークルだ。活動内容も、たいていは本を読んでいるだけ。たまに最近読んだ小説の感想を言い合ったり、オススメの本を教えあったりするくらい。
「だが思ったのだ、せっかくの高校生活をただ贅沢に消費しても良いものかと。せめて一度くらい積極的に関わって、思い出くらい作っても良いのではないかと」
部長がエキサイトしている。ちなみに部長という呼び方も、会長だと偉そうに聞こえるからという理由で呼ばれているだけだ。
ただ、いつもの部長とはなんとなく違う感じがして聞いてみる。
「で、本当のところは?」
「うむ、世界的なスポーツの祭典で世間が盛り上がっているのを観ていると、ふとアイデアが浮かんだのだ。思い付いてしまったものは、試さないわけにはいかないだろう?」
まあ、そんなことだろうとは思ったけど。
「でも体育祭って明日でしょ? 何するにしてももう間に合わないんじゃない?」
そう言ったのは小柄でネズミ顔の男。あだ名はゴローだ。
「もう許可は取ってある」
「許可取ってあるの? ジャックじゃなかったの?」
「それは言葉のアヤだ」
「じゃあ、何やるのかはもう決まってるんだ」
最後の発言は、ミス研の紅一点、ロクちゃんのものだ。腰まである長い髪を三つ編みにした、素朴な感じの文学少女だ。
さっきから部長以外しらけているこの流れの中、唯一、ほんの少しだけ興味を持っている感じで大きな目を輝かせている。
「参加するのはクラブ対抗リレー! それを障害物殺人事件リレーにするのだ!」
なんだそれ?
元々クラブ対抗リレーという競技はある。学校全体が赤と白に分かれて得点を競う体育祭のなかで、得点に関わらないエキシビション的な種目だ。各クラブから代表が数人参加し、それぞれのクラブのパフォーマンスをしながらリレーをする。陸上は全力で走る。これに関しては負けは許されない。剣道部は防具も竹刀もフル装備で、面! とか、胴! とか叫びながら走る。バトンの代わりに竹刀をリレーする。サッカー部はボールをドリブルしながら走る。バトンの代わりはサッカーボール、ではなく、ユニフォームを脱いで渡す。ユニフォーム交換の文化(?)からか。水泳部は水着で空中を泳ぐように手で掻きながら走る。バトンの代わりは水着、なわけもなく、普通にバトンを渡す。ちなみに、男女共に参加可能だが、残念ながら女子が参加したことは一度も無いそうだ。時々文化部からも参加があり、漫研がコスプレしたりしたこともある。
が、当然のようにミス研が参加したことは無い。
いやそれよりも。
「なにか物騒な文字列が侵入してきましたぞ」
口いっぱいに頬張ったスナック菓子を、ジュースで流し込んだコロちゃんが言う。
「しかしそれは、我々の大好物でありませんかな?」
コロちゃんは時々変な喋り方をする。一応本人は格好をつけているつもりらしいが、全くの逆効果だ。ただ、誰もそれを指摘しない。誰かに迷惑がかかるわけでもないから。
「いやいや、内容がさっぱりわかんないのに好物も何もないでしょ」
興味を持ち始めたコロちゃんにゴローが突っ込む。
「それはゴロー氏に好き嫌いが多いからでは。食べず嫌いは駄目だとの忠告はいつになったら届くのですかな」
コロちゃんが言い返す。険悪なムード、は特になく、この二人はこうみえてなかなか仲がいい。
「具体的には何するの?」
脇にそれそうな話をロクちゃんが修正する。彼女がいないとまともに話題が進まないことも多い。このサークルの良心でもある。
「何をするかだと? よくぞ聞いてくれた! それは名前の通り、障害を越えながら、殺人事件を成立させるリレーだ!」
「もっとわかんなくなったよ!」
思わず声が出てしまった。
「それだよクドー君! そのわけの分からなさが生徒会長にウケてね、急な参加を許可してもらえたんだ」
部長が自慢げに胸を反らす。
「その代わり条件として、そのリレーの進行は我らがミス研で行うことになったがな」
え~~。めんどくさい。という声があがる。
「役割の振り分けはもう決めてある」
メンバーが顔を見合わせる。面倒はイヤだなという空気が、主に男性陣の間に流れる。
「司会進行はゴローとコロちゃん。走るのはクドー君とロクちゃんだ!」
待ってよ! 僕走るの自信ないよ! そう言いそうになったが、どっちかというと司会の方が苦手かもしれない。体育会系中心の参加の中にあって、文化部が勝てる見込みなど元々ないのだ。期待されない方が気軽かもしれない。
僕はロクちゃんを見る。ロクちゃんも特に反論はなさそうだったので、しょうがないなと肩をすくめるジェスチャーで同意を示す。
「結局、本題の具体的な内容は?」
ロクちゃんが話をもとに戻す。部長が人差し指を上に向けて伸ばして言う。
「それはだな」
一息の間が空く。もったいぶる意味ある?
「お前達には秘密だ!」
指を僕とロクちゃんに交互に向けながら言った。なんでだよ! 僕が反論しようとすると、
「なぜなら他の部の参加者も何も知らないからだ! お前達だけ依怙贔屓はできないぞ」
確かに、そう言われてしまうとどうしようもない。部長は自分とゴロー、コロちゃんを指して言う。
「我々は明日の打ち合わせをする。クドー君は今日はもう帰りたまえ。明日まで英気を養っておくのだ」
僕はロクちゃんに声をかける。
「しょうがないから僕達は帰ろう」
ロクちゃんは少し名残惜しそうにしながら、それでも荷物をまとめようとした。
「あ、二人も時間差で帰りなさい。打ち合わせをするのも贔屓になりかねない」
部長の一言で、そのまま僕だけテキパキと送り出されてしまった。
僕は一人、帰路についた。
まあしょうがないか。明日ロクちゃんに良いところを見せられるよう、今日は早く休もう。
……。
ん? 打ち合わせくらい他の部でもするでしょ? 一緒に帰ってもよくない?
そして迎えた体育祭当日。
午前の部を終え、昼食後の二つ目の種目がクラブ対抗リレー、もとい、障害物殺人事件リレーだ。
もしかしたら部長のたちの悪い冗談かとの疑いもあったが、校庭の隅にある種目リストには、上から紙を貼って書き直してある。間違いなくあるようだ。
正直、緊張で午前の部で何をやったか覚えてない。なんならお昼ご飯になに食べたかもあやふやだ。
「クドー君、大丈夫?」
ロクちゃんが心配してくれている。
「だだ、大丈夫、だよ。ロクちゃんは? あの後なにか話を聞いた?」
「ううん、内容は何も。走る順番だけ、クドー君が先で、私がアンカー」
そう言えば、リレーなのに二人なのな。
そのとき、聞き覚えのある声が校内放送のスピーカーから聞こえてきた。
『次の種目は、クラブ対抗リレー、改め、ミステリー研究会発案の、障害物殺人事件リレーを行います。選手の皆さんは、入場門に、集まってください』
コロちゃんの声だ。いよいよ始まる。
「行こう」
ロクちゃんの声で歩き始める。
続いてゴローの声がスピーカーから流れてきた。
『ここで、この種目の説明をします。まず第一走者は、各クラブに由来する凶器を持って走ります。五十メートル走ると、殺害方法カードが人数分あるので、その中から一枚を取ります。早い者勝ちです。内容は、ぼくさつ、しさつ、かみ……か、こ……こうさつ? などです』
おいおい、仮にもミス研に所属するなら、漢字くらいスッと読めよ。撲殺、刺殺、絞殺だな。
『その後、網をくぐって平均台を渡り、被害箇所カードを選んで取ります。被害者が致命傷を負う箇所です。あたま、くび、むね、などです。その後、小麦粉の入った箱の中から血糊玉を口だけで探し出して見つけます。その玉を割ると、赤い液体が出てくるので、それを凶器に塗って、被害者役であるアンカーを殺す真似をしてください。その時、何かセリフがあると、ボーナスポイントが入ります。そしてアンカーは、凶器とカードを全部受け取って、ゴールまで走ってください』
ボーナスポイント? そんなのがあるのか。
『ゴールの順番と、凶器、殺害方法カード、被害箇所カードの組み合わせによってポイントが入ります。ボーナスポイントは、ミス研の部長が判定します。高得点を目指して頑張ってください』
説明はこれだけのようだ。
え? なんかほとんど第一走者が負担しないこれ?
「頑張ってね、クドー君」
はい! 頑張ります!
ロクちゃんの応援で百人力だ。
入場門から第一走者とアンカーで別れ、僕は他の部の代表と共にスタート位置に立っている。
参加メンバーは、陸上部、水泳部、剣道部、弓道部、サッカー部、そしてミステリー研究会だ。
陸上部はユニフォームに、バトン代わりの、凶器の砲丸の玉。
水泳部は競泳水着で、水筒。
剣道部はフル装備で、竹刀。
弓道部は、袴? 弓道着? っていうのか、和風の装いに、弓矢。
サッカー部はユニフォームに、サッカーボール。
そして僕、ミス研は、ロングコートに、マジックペン。
探偵ならコートだろ、ミステリー作家ならペンだろ、という謎理論で着せられた。マジ暑いんですけど。
それはそれとして、ここで分かったことが一つ。
陸上部と水泳部、めっちゃ仲悪い。
初見で完全に完璧に言い切れるくらいヤバい。
本当の人死になどでませんように。
「位置について、よーい」
パン!
始まった。
『陸上部と水泳部がスタートダッシュ! 速い! それでもちょっと陸上部が速いか』
ゴローの解説が入る。
僕は今四番手。前には剣道部、すぐ後ろにサッカー部。剣道部、面! とかやらないで、普通に走ってる。サッカー部はドリブルしながら。弓道部は、まだスタート位置で、空に向けて弓を引いてアピールしている。それ、一位でゴールしてからの方が良いんじゃない?
『陸上部がカードを取った! おや、水泳部が何か文句を言ってますね』
早速揉めてるようだ。僕も遅れて到着。まずは殺害方法カードを確認する。
残っているのは、刺殺、射殺、撲殺、絞さ……、かみ、さつ? 咬殺って何?
これか! ゴローがさっき読めなかったの! 絞殺の誤字かよ! 部長!
なんて間に剣道部が刺殺を取って走り出す。
よく考えたら、僕の凶器ってペンじゃん? 残りは射殺……撲殺……絞殺、詰んでね?
いやまて、アレがある。赤組白組を分ける目印、全員着けてる鉢巻! 決められた凶器じゃない? 大丈夫、「探偵は、常に臨機応変に、だよ」とか言っとけば。多分。そうと決まればこれしかない。
僕は咬殺と書かれたカードを取って走る。
次は網くぐりだ。前を見ると、もう水泳部が抜けて、陸上部を追いかけている。
『おっと剣道部、防具と竹刀が引っかかっておりますぞ』
『さすがにキツそうだね。皆さん応援お願いします』
コロちゃんとゴローの進行に、周りから声援がとぶ。
僕も頑張って網をくぐるが、マジックペンが網に引っかかって落としてしまった。
「あれ? どこ?」
しかも見失った! ヤバい! 焦るばかりで見つからない。慌てる僕に、後ろ後ろ! の声でやっと見つかる。ありがとう! 周りの人!
しかしかなりのタイムロス。すでに弓道部に並ばれている。
網をほぼ同時に抜け、平均台を駆け抜ける。しかしここで、運動部と文化部の差がでる。
僕の方がどうしても体力の無さで遅れる。
次の被害箇所カード、残りに「首」が見えた。アレが取れなければ本当に詰む。
が、それを弓道部がタッチの差で取っていく。
最後に残ったカードは……?
なんだこれ? カードに四角しか書いてない。
なんだか分からないが、とにかくそれを取って走る。次は小麦粉。
「今宵の虎徹は血に飢えておる」
いきなり物騒なセリフが聞こえてきた。
剣道部だ。先端の赤い竹刀でアンカーの胸を突いていた。観客から歓声があがる。その後アンカーにその竹刀とカード二枚を渡すと、アンカーはゴールに向かって一直線に走る。
うわ、あれ意外とハズいぞ。そういえばなに言うか全然考えてなかった。どうしよう。
とりあえず小麦粉の中から玉を探す。
『陸上部、水泳部、ほぼ同時に小麦粉を抜けましたぞ!』
コロちゃんの声にゴローが続く。
『両者ともセリフも無くアンカーを殺害! スピード勝負に出た!』
なるほど! それもアリか!
その時やっと玉を見つけた。弓道部はまだだ。顔を汚すのをためらっているみたい。
口で探した玉を手に取り、強く握り潰すと、赤い液体があふれた。それを鉢巻(白)に塗りたくる。
その時閃いた。
被害箇所カードの四角、これ「口」だ。多分、殺害方法に溺殺があって、それの対になる被害箇所なんだ。一番最初、陸上部が水泳部の邪魔をするためだけに溺殺を取ったのだろう。だから水泳部が文句を言ったのだ。結局水泳部は水筒で撲殺にでもしたのだろうか。
それはそれとして、ちょっとまて、「口を絞殺」って無理じゃね?
絶望に思わずマジックペンを取り落とした。
そして絶望が希望に変わった!
僕の元々の凶器!
僕はマジックペンのキャップを外すと、四角の下に四画書き加えた。
「足」。
これでせめて絞めることが出来る。
本当に殺すわけじゃないんだ、とにかく形だけでも整えればなんとかなる。
「死ねー!」
これはサッカー部だ。赤いサッカーボールをアンカーの頭に叩きつけると、アンカーもヘディングの要領で受ける。が、その勢いで弾んだボールを追ってコースアウト。今のうち。
「お命頂戴つかまつる。安心めされい、苦しみは一瞬よ!」
テンションが上がっていたせいか、周りを気にせず言えた。古臭い言い回しは部長の好みのはずだ。
僕はロクちゃんの膝の上辺りに赤く汚れた鉢巻を結ぶ。
そしてロクちゃんにマジックペンと二枚のカードを渡す。その時見たロクちゃんの真剣な顔に、思わずドキッとする。
ロクちゃんが振り返って走る。
僕の後ろにはまだ弓道部がいる。サッカー部はまだボールを追っている。順位は四位か。組み合わせとボーナスのポイントがいっぱい入ればいいんだけど。
風が吹いた。
ロクちゃんの手からカードが落ちる。
カードはすぐに拾ったのだが、なぜかロクちゃんが走り出さない。
手元のカードを見て、僕を見て、ゴール近くにいる部長を見て、もう一度僕を見る。何か、納得出来ない表情で、それでもやっと走り出した。
僕の横を弓道部が駆け抜ける。危うく抜かれそうになったが、なんとか四位でゴール。
あとは結果発表を待つだけだ。
「一番、剣道部、竹刀、刺殺、胸。弐点! ボーナス参点!」
部長の、ゴールした順にポイントを発表する声が響く。
「二番、陸上部、砲丸、溺殺、胸。零点! 三番、水泳部、水筒、斬殺、胴。壱点! 共にボーナス零点!」
おお、と観客の声。順位で陸上部、ポイントで水泳部が取った。実質引き分けでいいのではないだろうか。
「四番、ミス研、鉢巻、咬殺、足」
そこまで言って、間が空く。僕の発想に対するポイントに悩んでいるのだろうか。もしや高得点の予感?
部長の小さな吐息をマイクが拾う
「ミス研は、証拠品を捏造した罪により、失格!」
「えーーー!!」
僕は膝からくずおれてしまう。
その後の部長の採点を聞いている余裕は無かった。
「結果は残念だったけど、よく頑張ったと思うよ」
祭りの後、帰り道。ロクちゃんの慰めの言葉でも、僕の心は未だ癒えない。
「部長もひどいよね、ズルしたのはクドー君だけじゃないのに。剣道部だって、あの面じゃ口で玉が取れないから、ほとんど手で探してたんだよ」
僕は反応出来ない。夕暮れに長く伸びる影を見つめるだけだ。
とぼとぼと歩く足音が、僕の麻痺した精神によく似合う。
ロクちゃんが、わざと明るい声を出す。
「じゃあさ、他の組み合わせでどうやったら正解だったか、考えてみようか」
例えばさ……とロクちゃんが続ける。
「射殺と、胸を選ぶの。それで、セリフのところでキザな事を言うのよ。凶器、殺し文句、とか」
僕はやっと視線を上げる。ロクちゃんの横顔は、夕日のせいか、赤く浮かんで見える。
「じゃあそのセリフ、具体的には?」
僕はちょっと意地悪な気分になっていた。ダメだと思ってはいたが、口に出してしまっていた。
ロクちゃんは困り笑顔で、さらに顔を赤くして考えている。小さく呟く声が聞こえる。君の瞳に乾杯? 月が綺麗ですね? うーん。
「普通に、『ずっと好きでした』でも良いんじゃない」
「全然キザじゃないじゃん。ロクちゃんはそれで殺されるの?」
ロクちゃんがちょっとムッとする。しまった、言い過ぎた。
「そんな事言うなら、クドー君が持ってたカード、そのまま使っても成立してたじゃない」
「は? あの誤字カードで? 猿ぐつわでもするの? なんて言って」
ロクちゃんが怒っているのがわかっているのに、声に出すのを止められなかった。
ロクちゃんが足を止める。
僕も足を止める。
「こうするのよ!」
ロクちゃんは言って、僕の「口」を「咬み殺」した。
ロクちゃんが視線をそらす。
「セリフは、さっきのでも良いんじゃない。またね!」
彼女は早口でそれだけ言って、走り出した。
呆然とする僕。
なるほど、僕は射抜かれ、殺された。
どれくらいたっただろう、不意に携帯が鳴る。
慌てて取り出す。誰から? 誰から? もしかして……。
『差出人:部長 タイトル:不甲斐ない奴め』
部長かよ! いや、タイトルが不穏。
『せっかくお膳立てしてやったのに、台無しではないか。しょうがない、次は文化祭だ。ちゃんと決めろよ』
部長! あんたってひとは! ぶちょーー!
「うおーーー!」
僕は早すぎる展開についていけず、叫び、そして走り出した。
完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます