第49話 ふと思う、マンガで気付く高校生活の地方性。

 いや、極端な例は「銀の匙」ですがねー、あれはもう特殊性自体がアレなんで別。

 フツーに描いてるよー、という感じなのに「ゑ?」ということですがな。


 というのもですな、読んできたマンガ、の中に出してきた「軽井沢シンドローム」とその次世代編「~スプラウト」。

 軽井沢って言ってるくらいなんで長野県ですな。

 および! そもそもの連載時期に並行してチャンピオンで描いたりしていたたがみ氏のマンガ!

 ともかく高校生がフツーにバイク乗っててもう付き合うとセックスー! みたいな感じだったんですね。


 一方。

 たがみ氏のおにーさんで既に故人となられました(泣)小山田いく氏。

 ワタシはたがみ氏よりチャンピオンでこちらのデビュー作から知っていた訳ですが。

 「すくらっぷ・ブック」と「ぶるぅピーター」、それに月刊チャンピオンで連載(考えてみれば当時は基準超えの漫画家の絶対数が少ないからそういうことしたんだと思う……)の「星のローカス」。

 たがみ氏によると「まじめでよくできた兄」だったそうですが、その「まじめな兄」の視点からでも「すくらっぷ」の様に中学生でカプ作るのが当然的な状況、「ぶるぅ」では一線越えちまったぜ表現、「星」では、工業高校に行っていることで高校生が下宿しているという状況。

 これは静岡県西部(海側)のワタシとしては異世界でした。

 いや中学はですね、ワタシが単に鈍感だったんだ! と、今では相当思いますよ! 兄貴はそれなりにあれこれあった様だし! だがしかしこのひとがそんな男女の機微が気づけますかって…… 

 まあだから「すくらっぷ」であちこちカプができて進路で悩んだりとか別世界でしたしー。

 で、高校ときたら。

 いやこれもですな、大学入ってからの同じ科の友達は、県内でも山奥だったから高校は親戚のとこに下宿してたー、という例を聞くまでは本当に異世界だったんですってばー。

 で、バイク乗って通学ありとかもやっぱり異世界でしたしー。うちの市は厳しかったし。だいたいそもそもが行ける範囲に交通機関があったし。いや兄貴は遠すぎた+バス路線がない→チャリだけどよく父親に送ってもらっていた…… し、ワタシはぎりぎり交通機関使わずにチャリで行けるちょうどいいランクの高校を「選べた」訳だし。

 で、現在でも「ゆるキャン△」で、最新のとこでリンちゃんの「山梨では原付通学の女の子いる」発言。一方で浜松の綾ちゃんは周囲にバイク女子がいないと嘆いているけど、たぶん彼女も浜松とはいえぎりぎりの場所に住んでいると思い……


 これがまた他地方だとどうなんだろ、と思う所存。公共交通機関があろうがなかろうが通学時間が掛からざるを得ない場合部活はできづらいよね!


 でまた「銀の匙」に戻ると、そもそも彼等、農業高校に行くのに家出てる、ということなんですよねえ…… 近場にない。

 でも札幌から帯広近くのそこを薦めた先生もまたすげーなー。今更だけど。「遠くに」という希望があったとしても、だ!

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