2 万年筆

 俺にはお気に入りの万年筆がある。長年の愛用品だ。あるとき、万年筆が喋り出した。愛情を持って使っていたかららしい。その日からずっと話をしていた。あるとき、万年筆が言ったんだ。それを聞いて俺は飛び上がったよ。なんて言ったかって?「おい、いい加減に起きるんだ寝坊助。もう九時だぞ」って。

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