第5話「実話」

気づくと僕は玄関にいた


何となく、ドアを開けると、

そこにはグリズリーがいた


そう、あのでかいクマだ


僕は怖くなってすぐにドアを閉じ

鍵をかけ律儀にフックまでかけた


しかしグリズリーにはそんなもの関係なく、

鉄製だったはずのドアは紙くずのように

ぐちゃぐちゃに破壊された


急いで逃げようとするが

野生動物の運動能力には勝てず、

足首を掴まれた


そして僕はジャイアントスイングされた

プロレス技のやつだ


10周したくらいで手放され、

壁にめり込んだ


その衝撃で僕は目が覚めた

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